タグ「巡音ルカ」のついた投稿作品一覧(35)
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世界の終わり。
テレビや新聞でそんな話題が多く取り上げられるようになったのは、一年前のことだった。
シナリオもベタなもので、隕石が普段の軌道とは違うらしく、そのままこの星に衝突するらしい。
小説やドラマ、はたまた映画でやり尽くされた題材――そう言ってもいいだろう。
事実は小説よりも奇なり、...【世界の終わりの】ワールズエンド・ダンスホール【………恋】 プロローグ
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(本作は『僕と彼女の不思議な校内探検』第五話の行間部分からの続きとなっております。)
ハロウィン、とは――。
ヨーロッパを起源とする民俗行事で、毎年10月31日の晩に行われる。西ヨーロッパ古代のペイガニズムにもとづく死者の祭りおよび収穫祭、とりわけケルト人の行うサウィン祭に由来するとされている。...僕と彼女の不思議なハロウィン【前編】
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【A】
喧騒を目にしてジョギング・ナウ
心はとてもハイになって
お気に入りのナンバー iPodから鳴り響く
ポップもいいよね 古臭いメロディ
輝いた太陽 僕だけのタカラモノ
【B】
「明日には"it(それ)"がやってくる」とか
言って放送も政府もやる気なくしちゃって
すれ違う人だっていない...it
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「ねーミク姉ー」
私が歌のトレーニングをしようと自分の家にある部屋へ向かおうとした時のことだった。
「どうしたの? リンちゃんにレンきゅん」
「いい加減俺に「きゅん」付けやめてくんねーかな!!」
「いいじゃんかわいいし」
「ですよねー」
「……じゃなくて、どうしたの?」
「あのね、えーとね……」
...秋季大マジカルバナナ大会! その1
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【世界の終わりの】ワールズエンド・ダンスホール【………恋】
*前編*
「ねえ、私と踊らない?」
「僕と?」
カクテル・ブルームーンを一口啜って、私は目の前の彼に尋ねた。
彼はほろ酔い気分の私を見て、少しおどけた笑いを見せたけど、そんなことはもうどうだっていい。
気分の悪いニュースばかりがこの世...【世界の終わりの】ワールズエンド・ダンスホール【………恋】 前編
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≪7話より≫
「さあ、神の座よこしなさい!」
初音。話の次元が違いすぎて、ついていけない。
「初音、それはどういうことだ」
「そういえば、貴方は私の考えてることが知りたい、と言っていたわね? 私の計画は……私が、私自身が、神になることよ」
「ずいぶんおもしろいことを、お言いになさるのですね……? ...僕と彼女の不思議な日常 Another01
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そういえばまだ今日は何も食べていないことを、口付けで思い出した。
「……ねえ、どうしたの神威?」
ルカがベッドに寝ていた身体を起こして、問いかける。どことなくそのプロポーションは僕だけでなく男全体を必ず興奮させるものだろう。
「……いや、なんでもないよ」
「会社でなんか嫌なことでもあったの?」
...Day first kiss
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僕はあれから考えていた。
なんども、何度も考えていた。
あれは想像だったのか? 偽りだったのか? 現実じゃなかったのか?
彼女――初音とは会えないのか?
そんなことを――今日も思っていた。
***
僕はあれから少しして退院、何年ぶりかの学校は僕を優しく受け止めた。クラスメイトも僕に優しく...僕と彼女の不思議な日常 エピローグ
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ゴールデンウィークってのはあっという間に明けてしまうもので。それはどの学生もあと数日欲しいとか思ってしまう時期なのだろう。五月病ってやつだ。
神威がくぽという少年はそんなこともなく、今日もまた文庫本を読み耽っていた。
そういえば。
神威はふと思い出したように呟いた。
「転校生がくるんだったな...夢と実験とラプソディー
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ゴールデンウィークってのは始まってしまえばあっというまに休日はすぎていってしまい、気付けば残り2日とかになってしまっているものだ。
神威がくぽという少年はリリー先生から出された『体内の電子数を試算する』宿題をあっという間に終わらせていて、毎日本を読み耽っていた。
そんな、優雅な一日をつぶしにか...鯉と連休とアイロニー
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ここはある学校。
ただ、校風は自由で田舎の田んぼのど真ん中に建てただけはある。
「……はあ、暇だなあ」
そんな学校に、ひとりの少女がいた。
彼女の名前は初音ミクという。
……なんというか、悪戯が大好きな女の子である。
≪【オリジナル】暇と小話とライバル関係≫
「七不思議?」
「そうさ。七不...暇と小話とライバル関係
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【A】
泣きそうで歩いていた僕は
陽炎の中に何か見つけた
有りがちな正義は僕を滅ぼした
小さく笑った僕はどこへ消えた?
【B】
小さな魚が笑ってら
僕と子供と幽霊船と信号機
僕の心は灯火のように消えてった
だけど僕はここにいたい...paranoia
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ルカさん
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「でも、こうして会うのも何かの縁です。
今日はそんなことを忘れて、一緒に宴をしましょう」
主人はそう言って一番向こうの椅子に座る。
「なら、パーティー!」
「パーティー!!」
少女人形と少年人形は互いに言葉を復唱した。
そして、みんなは一斉に言った。
「『歓迎しよう!』」
≪Bad ∞ En...Bad ∞ End ∞ Night No.03【自己解釈】
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「ようこそ。不思議の館へ」
不意に声をかけられて村娘は後ろを振り返る。
「どうしましたか?
何か驚くことでも?」
そこには少女がいた。否、少女ではない。人形だった。人形は黄色い髪をしていた。少女だった。少なくとも、最初から少女でなく人形と言い切る人間はそう居ないだろう。
「どうしました……?
...Bad ∞ End ∞ Night No.02【自己解釈】
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村の娘は、夜遅くに山道を歩いていた。
森は鬱蒼と生い茂っていて、迷うことは明白だった。
……というかすでに迷っているのだが。
「……う~ん、確かこの辺ってことは解ってるんだけどなあ」
村娘は色あせた手紙を持っていた。
朝起きたら自分が何故か持っていて、何故かこの森を歩いていたというのだ。ま...Bad ∞ End ∞ Night No.01【自己解釈】
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「tyisdennnrrkrr.....!!!!!」
「sjsjsnerhdnwowjsnaowwissn光jdjeensns!!!!!」
「……なんだ?」
カイトは人の言葉ではない、何らかの言語を使っている何かがいる空間にいた。
壁や地面はすべて意味の無い文字列ばかりだった。
「……おい」
「ed...僕と彼女の不思議な校内探検 29【リレー】
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1.
【A】
どこへ行った? こうなにも見つからない想いで僕は
君になんて伝えられる訳のない想いが篭る
時計は5時半回った辺りで まだ朝も早かったけど
君に会いたいこの気持ちだけで そんな早くでも行けることができて
【B】
心の壁を崩したのは君だったから 僕も君の壁を崩そうって思ってた
君は空に浮か...ともしび
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「そんな! 僕は心配したんだぞ?! あの爆発に巻き込まれて、もしかしたら君が死んだのではないか、と……」
「うっさい。アイス大好きだからってクールを気取ってんじゃないわよ?」
「いや気取ってるわけではないんだが……」
カイトはすっかりメイコのペースに乗せられていた。
「……ったく僕は急がなくちゃなん...僕と彼女の不思議な校内探検 27【リレー】
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「実は、あの世界は弱音ハクという人間が作り上げた『歌』の世界なの」
VY1もといミズキは唐突にそんなことを言い出した。
「……どういうこと?」
「つまり、私たちは異次元の空間通路を利用してここまで、現実まで来た、ってこと」
全くわからない。
「……あなた、カイトが何がしたいか、覚えている?」
なんだ...僕と彼女の不思議な校内探検 23【リレー】
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「ええ。神はもう古い存在よ。神はたかが人間が勝手に作った妄想に過ぎない」
ミクは、ルカに一歩進んで、言った。
「いいえ。違います。神は人間の最終的な進化系となる存在です」
「神は古い存在? 神が崩壊をし続けている。今や神を信仰する人間なんていないんですよ」
「……そうね。神は、」
ミクは、一度考えて...僕と彼女の不思議な校内探検 21【リレー】
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「まったく。このままでは大変です。というわけであなたに絶対に解くことの出来ない問題で勝負しませんか?」
ルカはミクに笑って、言った。
「……それはいったいどういうこと? はじまりの神に解けないであなたに解ける問題があるとでも?」
「ええ」ルカはまたも笑う。
「では、問題です。『生命、宇宙、そして万...僕と彼女の不思議な校内探検 19【リレー】
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「……ところでどこに行こうとしてるんだい?」
「地下室」初音はそれだけを述べ、
「地下室には“この世界に在らざる”エネルギーが存在してた。きっとそこに世界の創造主はいるはず」
初音がそんなことを言っていたが、まあ、簡単にいえばさっぱり解らなかった。
「そもそも地球にある人間からは生み出される訳のない...僕と彼女の不思議な校内探検 17【リレー】
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ところは変わって。
暗闇の空間に、誰かが椅子に腰掛けている。
「……作戦は失敗、ですか?」
大人のような女性が、尋ねる。
「……リリーにはもともと影神の監視を求めていたのに、それ以上のことをしたからだ。私は、ただ作戦を命じただけ」
「……相変わらず、ですね」
彼女は机の上に座って、スマートフォン……...僕と彼女の不思議な校内探検 15【リレー】
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「そんなことはできません。影神なのですから。あなたは」
「そんなの言ったって……!!」
「あーあ。結局こうなっちゃうんだよねー」
がくぽとミキの間に、誰かが現れた。
黄色い髪で、目線ががくぽの方にむいていた。
その人間をがくぽは遠い昔に見たこともある気がするが……。
「覚えてないか? 神威がくぽ」
...僕と彼女の不思議な校内探検 13【リレー】
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「連れ戻し……?」
「そうさ。僕らの計画。『神の歯車』には君ともう一人」
「もう一人?」
「……神威がくぽが必要なのだ」
ルカは思わずのけぞった。
「……神威に何をする気?」
「……安心しろ。一緒に連れてってやる」
「そんな問題ではない!!」
ルカの叫びに地面が震えた。
「むぅ……。こうなっては仕方...僕と彼女の不思議な校内探検 11【リレー】
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「そうさ。やっと解ったのかい?」
そこには誰かが立っていた。
青いマフラーをした男が、立っていた。
「やっと種が芽吹き始めたみたいだな」
「あなたは……?」
「なに。君のすべてを知るものさ」
「!!」
「知りたいのか?」
男の問いにルカは頷く。
「ほんとうに?」...僕と彼女の不思議な校内探検 9【リレー】
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「グミ。君は何か知ってるのか?」
僕は思い切ってグミに尋ねた。
グミは笑って、
「いいえ。先輩。私は何もしてませんよ。“わたしは”ね」
「あんたどうしたの?」
「え……? ここにグミが居るじゃないか」
「……グミって誰? ルカ解る?」
ルカは動かない。ただの屍のようだ。……ネタを言ってる場合じゃなく...僕と彼女の不思議な校内探検 7【リレー】
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というわけでまた次の日。
いつもと変わらない一日。
僕は本を読み、初音はなんだか訳の分からない装置を組み立て、ルカはルカでまた爆睡している。いったい彼女はいつ起きているんだろうか。
そして昨日来たグミという女の子は――ただひたすらスマートフォンをいじくるだけ。
普通だったらこれ、部活じゃないよな?
...僕と彼女の不思議な校内探検 5【リレー】
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MGR団は次の日も、僕のいる実験室に集まるようになった。
どうやらここが集会場所になったようだ。僕としてはとても迷惑なんだけど。
――そういえばここにいる人たちって至極変わった人ばかりなのである。
かたや、神の座を奪おうとして、七つの大罪全てを犯した少女。
かたや、愛した人間を救うために人間を捨て神...僕と彼女の不思議な校内探検 3【リレー】
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【リレー】僕と彼女の不思議な日常 End of story.
「……できない」
「えっ?」
「僕には…… 手を下すことが…… できないっ!!」
『まだ言うか。神威。お前が神となった今、すべての知識のもと、贖罪せねばならない』
「うるさい!! うるさい!! うるさい!!」
ぴしっ。
空間にヒビが入る。...【リレー】僕と彼女の不思議な日常 14【完結編】
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【リレー】僕と彼女の不思議な日常 12
『そうだよ。私はあなた。あなたは私』
――なぜ止める?
『スゴロクに選ばれてないから』
――スゴロクに選ばれてないなら選ばさせるまで。
『……無理だね』
――なんで。
『下に行くがいいさ。そこに真実がある』
――了解。
***...【リレー】僕と彼女の不思議な日常 12
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「サーヴァントの召喚って簡単に言うけどどうすればいいの?」
「サーヴァントの召喚はさっきも言ったけど、霊装を媒体として守護霊……サーヴァントを召喚する。即ち霊装さえあればいい」
「霊装、たって、そんなものもってないよ」
レンは両手を上げて、何も持っていないことをアピールする。
「何を言ってるの? リ...「Quest V」その4
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城をでるのは、あまりにもあっさりとしたものだった。
もう少し、別れの何かがあると思われたが、実際はリンからペンダントと剣をもらっただけ。
「ペンダントねえ。しかもロケットの。一体何に使うやら」
そう言ってレンは、左胸のポケットにペンダントをしまった。
「……ところでルカ姉さん、どこに行くの?」
「さ...「Quest V」その3
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「ミク姉さんを探しに……。行く当てはあるの?」
戸惑いを通り越して半ば呆れ返ったレンを尻目に、リンは話を続ける。
「えぇ。実はこの前、東の大国シシリアル帝国でミク姉さんに似た姿の女性を見たという発言があったの」
「シシリアル……。インターネット家の支配する国家だね」
「ええ……。そもそも、ミク姉さん...「Quest V」その2