タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(59)
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ネオンが輝く見上げた東京の空は、予想以上にくすんでいた。
今日は彼女の誕生日、といってももう夜。
昼間はなかなか二人とも忙しくて会えないから、どうしてもこの時間になってしまうのだ。
……とはいえ、遅いな。
別に一流ホテルのレストランを予約とかしてるわけじゃないけど。
でも約束の時間から軽く2時間は過...【ミク誕】ネオン【イズミ草】
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episode5 ××××
彼女を追いかけていくと、そこにはこれまた綺麗な噴水があった。
噴水の周りには鮮やかな薔薇が咲いており、水がきらめいて何とも言えない。
でも、やけに重苦しい空模様のせいで、それらが余計に際立ってなんだか不気味だ。
「ねーぇ? どうしてあたしを追いかけてきたの?」
「えっ……...-Lost Maze-
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episode4 in the third garden
≪第三庭園≫
ということは、第一、第二もあるのかと彼に問うとどうやらあるそうだ。
後でまた案内するとも言われた。
でもこの美しい庭園、私たち以外誰も人がいない。
いや、家政婦さんのような人が決まった時間に手入れをしに来るのだろうか。
さっきの...-Lost Maze-
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人魚姫が次に目を覚ましたのは、見知らぬやけに豪華な天蓋付きベッドの上であった。
人魚姫は少々顔に戸惑いの色を見せ、あたりをきょろきょろと伺った。
しかしそこには魔女どころか、見慣れた妹のリンの姿もない。
不安に充ち溢れ、とうとう身体を起こそうとしたその時だった。
人魚姫の『足』に突如、得も言...ボカロと愉快なボカロたち。
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第五十五話 手
≪人間界≫へ続く≪穴≫を人工的に作るには、膨大な魔力が必要。
ミクはその魔力をパニックを起こし、争いごとをした同志たちから集めた。
それがどれほどの数の命を奪い、どれほどの罪になるのか……。
「テト、早く。消えてしまうわ」
でも、死にたくない。
このままここにいれば、確実に――...ノンブラッディ
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第五十四話 きみのぬくもり
「いたぞ!! 雪女だ!」
ミクの衝撃発言に呆気をとられていた、矢先だ。
なんとも野蛮な声が後方から飛んできた。
随分呆けていたようで、あたりは真っ暗。
夜が来ていたようだ。
「テト! 逃げるよ!! 早く立って!!!」
ミクは私の手を握り、全速力で走りだした。
...ノンブラッディ
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第五十三話 赤毛の雪女
「ヴァンパイアが≪白に染まりし地(ホワイトヘヴン)≫へ攻めてくる!! 皆殺しだ! 早く逃げろ!!!」
すべての始まりは、そんな物騒な誰かの叫びからだった。
あたしはテト。
雪女は皆髪の色が白や水色、雪のそれに近い色をしているのだが、あたしだけ生まれつき人と違っていた。
...ノンブラッディ
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雪ミク
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第二十七話 汚い、綺麗、やっぱり
容赦なく君は、赤黒い液体をその形のいい唇を大きく開いて、吐き出した。
胸に刺さった剣に、歪む君の表情。
もう、綺麗な君じゃない。
そう思ってしまった僕はきっと、ダメな奴だ。
あんなに好きだった君。
あんなに守りたかった君。
あんなに綺麗たっだ君。
それ...ノンブラッディ
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第二十六話 紅く染まった君と僕。
「……ミク……?」
僕は、腕に抱きよせる。
よく見ると、右手は――ない。
無残にも引き千切られている。
到底信じがたい。
この紅く染まって、「ヒューヒュー」と情けない声を出して、痛みに悶絶している。
ミク――?
「――なっさけねぇなぁ」...ノンブラッディ
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第二十四話 僕にとって、それだけ。
時間がない。
タイムリミットは迫っている。
「ミク!! ミク!! 出てきて!? 僕だよ!」
「……どうしたの? レン。こんな時間に……?」
ミクは何もわかっていないようで、きょとんと僕の顔を見ている。
まるで明日も今までどおりの“明日“が来ると思っている...ノンブラッディ
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第二十二話 僕と君は
あまりに白くて、目を閉じた。
僕には綺麗すぎて、眩し過ぎた。
もうこれ以上君とは会ってはいけないのに。
僕と君は―――違う生き物だから。
だからもう、僕の名前をその声で呼ばないで。
あいたくなるから。
―――もう、呼ばないで―――。
*
「今日も来てくれ...ノンブラッディ
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第二十一話 純粋無垢
なぜ僕はまたここへ来たんだろう。
あの後帰ってからグミにこっ酷く叱られた
雪女に会ったことも言わざるを得ず、それでも怒鳴り散らして怒られた
もうそこへは行くなとも。
なのに、どうして。
僕はまたこの白い場所へ来たんだろう。
禁忌――《雪女族》。
昔、この魔界を支配し...ノンブラッディ
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第二十話 雪の降る場所
「レン遅い!! 早くしないと怒られるんだから!!」
「ま、待ってよ……グミ……速い……」
僕は幼馴染のグミと一緒に近くの森に探検に来ていた。
言いだしたのは僕だけど、グミは運動神経もいいし体力もあるから、いつも僕が置いていかれる。
逞しく根を張った木の幹が邪魔をしてう...ノンブラッディ
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かかってこいよ。
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秘蜜~黒の誓い~
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エンヴィキャットウォーク
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かかってこいよ。
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「鏡よ鏡、鏡さん…?この世で一番美しいのは…だぁれ…?」
鏡の前で桃色の髪をなびかせながら一人の女が呟く。
『……いつまでその質問続けるつもりなんだよ。もういいじゃん。ルカ様が一番美しいですよ、多分』
かったるそうに、鏡が言う。
「なんですって??今まではちゃんと確実に私が綺麗って言ってた...ボカロと愉快なボカロたち。
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秘蜜~黒の誓い~
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【第二十二話】ENDING
気が付いたら、眠っていたらしい。
体を起こす。
目には涙が、頬には涙の伝った跡が、ある。
グミさんの過去、レンの過去。
知らなかった。
前に説明してくれたのが、すべてではなかった。
「くそっくそ、ぉおっ!!」
グミさんが座り込んで、地面を殴っている。
泣きなが...CrossOVER NoIsE.
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【第二十話】DISLIKE
「忌み子」―――それがあたしだ。
生まれたときに、どこの占いしか知らないが、そう言われたらしい。
「この子は災いを呼ぶ子だ。生かしておいては、きっと禍が起こる」と。
最初はみんな私を嫌った。
殺すのはかわいそうだと、みんなが言ったから、生きてはいたものの、死んでい...CrossOVER NoIsE.
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【第十九話】DESPAIR
ルカさんの胸に堂々と突き刺さる、長剣。
噴き出す、鮮血。
言葉にできない痛みに、歪む彼女の顔。
「……く…は……っ」
桃色の髪を靡かせながら、前のめりに倒れる。
「ルカさん!!!!」
「ルカ!!!!!」
グミさん、メイコさん、レン、そして私。
みんなが、敵...CrossOVER NoIsE.
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【第十八話】STRUGGLE
「リンッッッ!!!!やめろッ!!!」
グミさんの声が響く。
ごめん、からだが勝手に動くの。
止められないの。
「るぁぁぁぁああああああああああッ!!!!!!!!!!」
私はルカさんに向けて、全速力で剣を振りかざした。
ルカさんは避けようともしない。
逃げよう...CrossOVER NoIsE.
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秘蜜~黒の誓い~
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【第十六話】DECISION
「お帰り、ミク。どうだった?」
「…ただいま。全然ダメ、あの生意気小僧に邪魔された」
ミクはさっきまで、リンを取り込むために、リンの思考内へ行っていた。
しかし、結果は残念ながら失敗。
ミクは機嫌が悪い。
「お茶でも入れさせましょうか」
「いい。それより、ルカ...CrossOVER NoIsE.
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【第十四話】ENTER
ミクさんは、何が可笑しいのか、何が楽しいのか、クスクスと、肩を揺らして嗤っている。
私は今、この状態では何もできない。
真上からミクさんに笑いながら睨みつけられていて、動いたら一瞬で、確実に、私の命は終わる。
私が組織に入ると言わない限り。
『頑固ね―、そんなに大事か...CrossOVER NoIsE.
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【第十三話】NEGOTIATION
私は確かに夕飯を食べて、お風呂に入って、ちょっと小さいケーキを食べて、ベットに入って寝たはずだ。
うん。確かにそうだ。
じゃあ、ここはどこ?
目が醒めると、そこは見知らぬ場所だった。
「…??…どこ、ここは…?」
あたりを見回しても、何もない。
本当に...CrossOVER NoIsE.
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【第十話】OPERATIONS
―――カツ…カツ…
綺麗に掃除され、埃の一つも許さないような部屋中に、私の歩く、ヒールの音が響く。
部屋、なんてモノじゃない。
「広場」や、「講堂」、「宮殿」と言ったほうが相応しいのかもしれない。
しかし、ここは「部屋」。
ある一人の女の子のための。
「話っ...CrossOVER NoIsE.
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【第七話】STRAIGHTEN
こぉぉぁああああ!!!!
そんな音とともに、私が放った光は、瞬く間に家を包んだ。
すべてを包んだ。
目を開けていられないくらい、強烈な光線と、浮いているような変な感覚が、気持ち悪い。
「ルカ!!引き上げなさい!!!」
「でも…、ミク、あの子は……」
そんな...CrossOVER NoIsE.
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【第六話】MOTION
「…なめられたら…困る…ねっっ!!!」
がしゃあぁぁぁぁぁぁあん!!!
と、自分の攻撃を防がれ呆気にとられている隙に、ルカのフィールドによって、後ろの壁に吹き飛ばされた。
「ぅッ…、うぅ………」
「レン!!!!」
グミさんが駆け寄ろうとする。
しかし、その時には...CrossOVER NoIsE.
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CrossOVER NoIsE.
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【第5話】BREAK
がしゃあぁぁぁ!!!!!
という途轍もない音と振動で、私は叩き起こされた。
「ええ!!??な、何、何!!!?」
一人で、おたおたしていた。
こんなの初めてだし、経験する術もないし。
「リン!!起きろ!!!早く着替えて外に出ろ!!!奴らの奇襲だ!」
バンッと、勢いよく...CrossOVER NoIsE.
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【第十六話:純情少女の胸の奥】
カラオケから3日したある朝のこと。
私のもとへレンくんが来た。
話の内容はなんとなくわかった。
「ミク。話があるんだ。大丈夫かい?」
「うん。大丈夫だよ?」
そう言って、連れて行かれたのは、校舎の裏側。
「ミクは、俺と小さい時公園で、はなしたことがあると...憂鬱少女と陰日向
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The Beast.
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