未定
街が銀色に染まる 足を前に出すたび 跡残り 肌冷気にあたり 手組み ゆすり 歯は悴む
目覚まし 鳴り響いて 外は鳥さえずり 窓から 日差しを浴び 冬が 来たのだと しぶしぶ 身支度へと 雪が降るみたいで 厚手の コート纏い 最後 は長靴 外へ出るとそこは いつもとは違くて 空気 景色 温度 氷の 別世界
白い雨が降り注ぐ 粒が 肌にあたると 溶けてゆくの まだ降りやまぬ 少し 少し 積もってゆくの 雪に反射して 朝は すでに明るく 寒く 目も覚めると 人混みの中 今日も 明日 も歩き出す
街中 雪は溶けて 空は傘で見えず 小道を 覗き見ると 足跡すらなく たまには いいのではと 雪を触りたくて 小さな 雪だるまを 道角 飾って 鼻目ボタン手足 誰でも 見れるとこ また人混みの中 まぎれて 進んでく
冷たい綿降り注ぐ 粒が 肌にあたると 溶けてゆくの まだ降りやまぬ 少し 少し 積もってゆくの 吐息白くなる季節 時は あまりに早く 過ぎさってく 人混みの中 今日も 明日 も歩き出す