小説が私の命です。 学校でも文系教科だけで学年上位を取ってます。 文章のみが取り柄の長野県民です。 どうぞよろしくお願いします。
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(ッキキキーーーーッ)
「はうっ!」
目が覚めた。
でも外は真っ暗、なんでかわからないけど汗だらけ。
なんなのだろう?今の音。
「どうしたんだい、ルカ。悪い夢でも見た?」
マサさんが起き上がり、私に話しかけた。
……夢?
「今、なんか急ブレーキの音が聞こえて……それで目が覚めて」
「僕が事故に遭った...LUKA'SSTORY第四章第四話「夢」
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「そのとおりよ。」
その声に振り返ると、学校であったオレンジの髪の女の子だった。
「あなた、なんでここにいるの?もう遅い時間じゃ……」
「あんた、教師のくせにホント何にも知らないのね。やっぱり、教師なんてこんなもんね。」
いきなり何を言い出すの?
「……あたしを見て気づかなかった?」
「……何も感じ...LUKA'S STORY第四章第三話「循」
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「沙希、おいっす!」
なんて古いギャグ……あんたいくつなのよ。
「まぁまぁ。そんなちっちゃいことは……」
言わせないわよ。それより何しに来たの?
「ん、沙希にお土産。」
そう言って、袋を引っ張り出してきた。
「沙希殿、おぬしもワルよのお。」
時代劇とドリフターズの見すぎよ。あんた。
その袋の中からさ...ミク☆未来★キャビネット 第四話「サクラノカイカ」
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「……国民が大変な目にあってるというのに、ハイヤーで来るとはすごい度胸ですね。新総理」
まず最初に言われた言葉がそれだった。
私はそれに返す言葉が見つからなかった。
「財政破たんを起こしても、結局政治家は何にも変わらないんですね。」
「もういいですよ。誰も期待してませんから。」
……いきなりの大失態...ミク☆未来★キャビネット 第三話「サクラノイブキ」
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「もう迎えの人来ちゃってるよ~?」
「わかってる~。化粧しなきゃいけないの!」
「すっぴんでも沙希なら大丈夫だよ~。」
「お世辞をありがとう!行ってきます」
こうして私は20分で家を出たのだった。
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「ねぇ、ここだけの話だけどさ、沙希って本当にカワイイんだよ。文章...ミク☆未来★キャビネット 第二話「サクラノツボミ」
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「だあか~ら~、わたしは、まさくんがあ~だいすきなんれすぅ~ん……」
そう言って、金岡さんはまた寝てしまった。
当のマサさんは口をあけたまま黙っていたけど、やがて気付いたように、
「あ、め~ちゃん、酔い覚めた?悪いけど、タクシー呼んでくれるかな?」
そう言いながら、マサさんの顔がだんだん赤くなってい...LUKA’S STORY第四章第二話「白」
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※ 本作には、様々な政治的発言、表現、また架空ではありますが政党・政治団体が出てまいります。しかし、あくまでもフィクションであり、特定の政党・政治手法を支持、または批判している訳ではありません。
ご理解と、ご了承のうえご覧ください。
「本日の特別国会にて、日本未来党の桜井沙希くんを、第100代内閣総...ミク☆未来★キャビネット 第一話「サクラサキ……ハジメル?」
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「ルカさん?」
その声に顔を上げると、そこにははるかさんが立っていた。
「あ、こんばんは」
「こんばんは。」
仕事帰りなのかな?病院で見た服じゃない。
マサさんが言うには、これは「私服」っていうらしい。
「マサくん、いる?」
マサさんを、「くん」って呼べるんだ。すごいなぁ。
私はいまだに「マサさん」...LUKA’S STORY第四章第一話「歯車」
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……クラスの半分近くのいすには誰も座っていなかった。
黒板には「カエレ」と書いてある。
私はその文字を消した。
「今日から英語の担任になった巡音ルカです。よろしくお願いしますね」
その言葉に帰ってくる言葉はなかった。
ただ静かで、チョークの当たる音しか聞こえない授業。
チャイムが鳴り、授業が終わ...LUKA’S STORY第三章第五話「凛」
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そうなのである。
私は、この学校の英語の先生に気に入られたらしい。
それは、学校に、行った日までさかのぼる・・・。
理科の先生不足で、マサさんに、ぜひなってほしいと言われたあと、
「それで・・。さらにお願いなのですが・・。誰か、英語の得意な人いませんか?」
そんなに先生がいないんだろうか?
「コラッ...LUKA’S STORY第三章第四話「偶然」
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「さて、これからどうするか・・」
め~ちゃんさんは、病院を出てすぐ、そう言った
「夕方まで何すればいいと思う?ルカ。」
私に聞いて何か解決しますか?
「・・それもそうね。そこにベンチあるから、ちょっと考えよっか」
と、ちょっと遠くにあるベンチを指さして言った。
座ってはみたものの、何か解決しそうにも...LUKA’S STORY第三章第三話「訪れ」
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「体はどうですか?」
そうマサさんに聞いてきた人を見て、驚いた。
(わ・・私と同じ顔だ)
め~ちゃんさんの手鏡で一度顔を見ているから、
自分の顔と同じ人がいることに、思わず動揺した。
「あっ・・ええ。おかげさまで」
そう言ったマサさん。だけど、どこか違う。
私たちと話してる時となんか感じが違う気がす...LUKA’S STORY第三章第二話「季節」
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「・・カ・・ル・・・カ」
そんな声で私はまた目を開けた。
目線の先にめ~ちゃんさんがいた。
「おはよっ。ルカ」
目を開けて数秒は気づかなかったけど、私の顔が、め~ちゃんさんの
膝に乗っていると分かって、慌てて顔をあげた。そして、
「お、おはようございます」
と返答した。
「そんなに慌てなくても平気よ...LUKA’S STORY第三章第一話「心」
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信号が青になった。
大きな道を渡って、小さい坂道に入った。
雨がやんだ。ここはそんなに寒いところじゃないみたい。
その道をちょっと登ったところで、め~ちゃんさんが、私の腕を自らの肩
から降ろした。そして、私の方を向いた。何なのだろう?そして、
「・・ルカ。さっきの話覚えてるよね?」
め~ちゃんさんと...LUKA’S STORY第二章第五話「秘密」
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えっ?」
私は思わずそう言った。
「不思議だと思わない?痛いと思える、つらいと思える。
いろんなにおいを感じ取る。食べても、食べてもお腹が空く。
いろんなことができるのに、人間はそれを当たり前と考える。
不思議に気づいたのは、あの『マサ』って人ぐらいね」
いきなりよく分からないこと言われても・・。で...LUKA’S STORY第二章第四話「秘密」
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病院を飛び出してから、私はどこへでもなくさまよった。
足が勝手に進んでいく。前に行ったり、右に行ったり。でも、
後ろにだけはどうしても進めなかった。
そして気が付くと、街とは違う感じの家がいくつも並んでいた。
(ここはどこだろう?)
コクブ寺とは違う、ここだけなんだか懐かしい気分になれる。
そんな感...LUKA’S STORY第二章第三話「変」