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破漏陰野曲(はろういんやきょく)

百の鬼は夜、道を行く 万の魔は朝、殿に伏す 神居まさぬ月に 鳥居と社を侵して宴し 聖醒めぬ日に 取り食う供物で徒に遊ぶ 村裂きて漫歩した あやしの隊列は 代々の果てに今 都を闊歩する 百の鬼は夜、道を行く 万の魔は朝、殿に伏す 稔環相分かつ 異郷の祭灼く 魔星の煌めき 詐欺師の提灯 舌出し嘯く「南瓜妖怪」 棘に御道化て 踊り脅かす生気ある偏奇 霊・魂・魔・柩・猫の 仮装幻術で 柴焚きに現湧くは 罰当たり有り体 百の鬼は夜、道を行く 万の魔は朝、殿に伏す 闇に隠れて 人と鬼混じ交る 化か騒ぎの祭り 百の鬼は夜、道を行く 万の魔は朝、殿に伏す 燭を戴き 何食わぬ顔で 人食った咄 ~~~~~ ひゃくのおにはよる、みちをゆく よろずのまはあさ、とのにふす かみいまさぬつきに とりいとやしろをおかしてうたげし ひじりさめぬひに とりくうくもつでいたずらにあそぶ むらさきてまんぽした あやしのたいれつは だいだいのはてにいま みやこをかっぽする ひゃくのおにはよる、みちをゆく よろずのまはあさ、とのにふす ねんかんあいわかつ いきょうのさいやく ましょうのきらめき さぎしのちょうちん しただしうそぶく「なんかようかい」 おどろにおどけておどりおどかすおどあるおっど れいこんまきゅうびょうの かそうげんじゅつで しばたきにげんわくは ばちあたりありてい ひゃくのおにはよる、みちをゆく よろずのまはあさ、とのにふす やみにかくれて ひとときまじかる ばかさわぎのまつり ひゃくのおにはよる、みちをゆく よろずのまはあさ、とのにふす しょくをいただき なにくわぬかおで ひとくったはなし

現在の暦で言う十月の末近くは秋分を過ぎ日脚の短くなる時節である。
陰陽説に拠ればこの頃は陽気が半ば以上勢いを失い、陽気が押さえていた陰気が少しずつ漏れ出る、「漏陰」(ろういん)の時期とされた。
漏陰には陰気と共に種々の厄神が人間世界にやってくる。
そのため陰気の強まる夜に、陽気の強い存在である子供や若者が化け物の仮装をして大騒ぎすることで陰気を威嚇し、破ろうとした。
これが破漏陰(はろういん)の由来である。
化け物に扮した子供や若者たちは「取り子はとりどり」とはやし立てながら家々を回り、菓子をもらった。
はやし声は”(厄神を)捕らえる人が種々集まったぞ”という意味であり、各戸からお礼をもらって家の厄をはらうという儀礼である。
十五夜やなまはげ、節分などと同根であり、日本の古風を今に伝える貴重な行事であるといえよう。

なお、こうした儀礼でしばしば言われるように、この行事にも「いつの間にか本物の化け物が混じっている」といった俗信が多く伝わっており、季節の境目や仮装といった要素が化け物との親近性を増すものと捉えられているのが興味深い。

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投稿日時 : 2013/11/02 23:38

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