ナツキの投稿作品一覧
-
A
満ち足りないような
そんな目で夜を見ていた
導かれるように
君の手が離れていく
繋がるための嘘が散らばって
きらきら瞬く星屑みたいに
弾けては消えてった
何ひとつ残さずに
B...♪幾望の夜
-
A
君と寄り添って眠る夜は
いつも少しだけ寒い
お揃いで買ったパジャマも
あまり着なくなったよね
僕の背中をなぞる君の
くすぐったい指先に
何でか振り向けずいたんだ
今日も夜が更けていく
B...単純な話
-
A
ちゃんと抱きしめてほしくてさ
あなたの背中をなぞっても
気づきやしないなんてことはもう
わかってる
もっと近くで息をしてよ
ずっと同じ夢を見ていて
そんなことばかり考えてた
見つめ合えていた昔のまま
B...指輪の色
-
A
さよならの後には
何も残らない、思い出以外は
でもそれでよかった
心はまだ満ちている
B
涙を拭って
ねえ、どんな傷もいつかは
塞がってしまう
そんなの当たり前だ...カメラロール
-
A
我儘な王様みたいに
幼い君はいつも不機嫌に
唇を尖らせてみたり
わけもなく黙り込んでみたり
君の中で吹き荒ぶ嵐は
時折ひどく透き通って見えた
僕はそういう時、決まって君を抱きしめて
下手くそな子守唄を歌った
君を寂しい子どもにはしたくなかった...はなむけ
-
A
寂しいって簡単に言えば
苦しいって曖昧に笑う
悲しいって簡単に言えば
虚しいって曖昧に笑う
B
そうした日々の繰り返しの中で
気づいたら摩耗していた、何か大事なもの
許せるはずもないのに受け入れてしまった
感情達に名前もつけられないまま...心
-
A
ラインの通知が煩わしくなって
音を消したのいつからだっけ
スマホの明かりが眩しくて
暗い部屋で開けなくなったのいつからだっけ
朝7時のアラームが鳴る度
心臓が痛くなるようになったの
いつからだっけ
B
何でなんだろう...怒りの鼓動
-
A
泣くなんて狡いと思ってた
喉の奥が引き攣れるように痛むのも
まぶたの裏が溶けそうなほど熱いのも
全部全部気のせいだって言い聞かせた
吐く息が震えても
視界の縁が滲んでも
泣くなんて狡いと思ってた
B
そばにいたいのにどうして...泣くなんて狡いと思ってた
-
生きるのが容易かった頃
私は簡単に人を傷つけた
生きるのが容易かった頃
私は単純に友が好きだった
生きるのが容易かった頃
私は純粋に恋をしていた
生きるのが容易かった頃
私は私という生き物でしかなかった
恥を知って 嘘を覚えて
愛の深さと怖さに触れて...大人の生まれ方
-
A
言葉よりも視線や仕草の方が
よほど雄弁で正直な心さ
君が無意識に逸らした瞳が
僕が迷わせた指先を辿る
何気ない風に突き離してくれよ
B
汲み取って 読み取って
何が?って誤魔化して
寂しいや 悲しいを...♪痛いよ
-
A
どうしても
どうしても時は巡る
どんなに今日が冷たかろうと
他の誰かにとっては
昨日と同じ毎日が続くだけ
ただそれだけ
手を伸ばせば届く距離にある
あなたの明日が優しく笑う
二度と触れられないからこそ...永遠にはなれない
-
A
今日でいいよ 今日がいいよ
終わるなら今日でいいよ
終わらせるなら今日がいいよ
B
そんな日にいつかは僕ら
出会える時が来るのだろうか
笑って全てにさよならを
告げられる僕になれるだろうか
S...今日でいいよ
-
A
白か黒かなんて本当はどうだっていいんだ
バカみたいに綺麗な本音に絶望するより
垢塗れの手で汚された嘘を抱いて眠りたい
響く雷鳴に掻き消された叫びが震えたのも
何かを守ろうとして力尽きた魂の醜さも
全部全部許してやりたかった
全部全部守ってやりたかった
B
あなたにさえ見捨てられなければそれでいい...Only You
-
A
優しさが怖いなんて思いたくはないけど
少しずつ切り崩された心の破片に
容易く触れられるなら楽だったろうな
B
君が傷つくほどの価値が僕にあるの?
傷ひとつないてのひらはその実
何よりも薄汚れているような気がするんだ
S
太陽は平等に降り注いでいるんだぜ...干天の慈雨
-
A
枕に埋めた顔
後悔の匂いの中
どうしても大人になれなくて
苦しみが降り積もり
下手くそな笑み浮かべた
あなたには見せたくないものばかりだ
B
帰りたい、そう思う度
心 悴んでく...思い出すのはいつも同じ笑顔
-
A
それはふとした瞬間に訪れる
たとえば白く光るカーテン
たとえば穴の空いた靴下
たとえばひとつ余った目玉焼き
たとえば、たとえば
B
焦げつくような愛しさも
時が経てば薄らぐばかりだ
それを虚しいと思う暇すら...絶望の光
-
A
頬を撫でる風に
そっとまぶたを閉じた
あの頃のまま何も変わらない
あなたが笑っている
B
時間は戻らないことを
痛いほどに知る
あなたを追いかけて
傷ばかり重ねた日々...優しくて、優しくて
-
A
すれ違う人 探す面影
色褪せど離せぬ恋
苦しくて 泣くことさえ
できないまま縋りついた
B
いずれ会えると 信じているわ
あなたの背中越しに
見る景色も その温度も
私だけは覚えている...♪恋
-
A
「生まれる」ってまるで自然物みたいだな
人工的に強制的に排出された生命さ
生まれさせられたんだぜこっちは
幸せになる予定もないから精々使いきってくれ
B
誰かがお前の頬を軽く叩いたとして
痛みのほどは誰も測れない
バカだのクズだのゴミだのカスだの
よくもまあ尽きない罵詈雑言...愛の礫
-
A
会いたいなんて言いたかないけどさ
だってバカな女みたいじゃんか
あわよくばなんて思うほど柔く
お前のこと好きだったらよかった
寂しいなんて言いたかないけどさ
だって弱い女みたいじゃんか
愛してるなんて言えるほど浅く
お前のこと信じられたらよかった
B...お前の親友
-
A
たまにね、たまに
あなたのことを考えてみる
たまにね、たまに
あなたの声をなぞったりする
B
勘違いしないで
あなたのこと 恋しいわけじゃない
私の体何ひとつだって
あなたのために ありはしないの...♪バカみたいでしょ
-
A
朝目が覚めて思うのは
お腹が空いたこと
雲が流れていくこと
今日も生きていること
ひとつのことを知ると
ひとつのことを失くした
傷つくことはなかった
傷跡ばかりがあった
B...♪朝ぼらけっていうんだよ
-
歌うこと 覚えたてでさ
君の鼓動に合わせながら
降るような 星を見上げて 笑う
願いごと 覚えてるかな
僕の嘘に気づきながら
泣くように 星が零れて ただ痛くて
あんなにも君を
愛してたはずの
僕の歌声すら 届かない
きらきら...きらきら涙
-
あなたのことを想うと
いつも心が柔くなる
嘘のつけない優しい人
笑顔の綺麗な人
穏やかな人
可愛いねと花を撫でて
今日も変わらず微笑んでいる
苦しい時も悲しい時も
決して涙は見せず
言葉すら知らない子どものように...僕らは初めに愛を知る
-
手を振って君はいなくなった
振り向いても 振り向いても
君を見ることはない
夢に見る度 曖昧になっていく
君の瞳は どんな色をしていたっけ
そばにいられた時の尊さを
今さらながら噛みしめるばかりだ
君のてのひらの温度 肌の柔さ
さらさらとした髪を梳いて
飽くまで寝顔を見つめていた夜...空っぽ
-
A
固く結んだリボンが
不恰好に風に揺れる
指に絡んだ約束
少し煩わしい
B
早くと急かす声の方
駆け出しては転げ回る
夏の似合う子ども達
昔遊んだ道...夏待ちメモリー
-
C
縋りついてしまえばよかった
あの夏、君が笑う前に
A
痛いほどの青空は どこか怖いから
夕暮れに染まる道を 君と歩く
振り向いてくれた
麦わら帽子が揺れる
君の頬も 夕焼けの色をしていた
B...夏に揺れる
-
A
強がることはないさ
たとえば今 顔を上げても
うまく笑おうとして
胸の傷は 深くなるだけ
B
懐かしい歌を口ずさむ
そんなありきたりを いつから
手離しただろう
S...♪願い
-
A
ひとりで生きてるような顔して
実質ひとりで生きていける君
指先に触れた恋が熱くて
舌先に触れた愛が苦くて
B
見開いた目を どうか閉じないで
不器用な手つきで 君をかき抱いた
無様な僕を見ててよ
S...Need or Not
-
A
まるで猫みたいだって
吐き捨てるように囁いた
下卑た視線も 嘲る笑みも
僕を壊すにはまだ足りない
真白い頸 焼きついたその背中
繰り返しの日常でただ
望んだのは 撃鉄の灯火
B
「泣くなよ、殺したくなるだろう」...僕が涙を殺す前に