桃色ぞうさん

アル中になると、ピンクの象が見えるらしいけど大丈夫。こないだ見えたやつはピンクじゃなかった。

桃色ぞうさん

桃色ぞうさん

pink_eleph4141

アル中になると、ピンクの象が見えるらしいけど大丈夫。こないだ見えたやつはピンクじゃなかった。

こんばんは、桃色ぞうと申します。投稿初心者です。

テキスト中心ですが、ときどき挿絵、らくがき的なものも描いてみたいと思います。

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反省会

「失敗した!」 「できない!」 「怒られた!」 「わかんない!」 「「もう、やってらんない!!」」 一日の仕事を終えた夜のひととき。 うまくいった仕事の後のバナナプリンはさぞかし旨いだろう。しかし、今夜はさしずめラズベリーパイだ。 「さて、なぜうまくいかないのか? これをテーマに、これより反省会を開催したい」 「ぱふぱふぱふ~~!」 「あー、鳴りモノは遠慮してくれたまえ」 こいつならいつもどおり、みかんゼリーがうまいとか言うだろうな。 「先ずはリン、うまくいかない原因は何か? 意見を述べよ」 「相手役がレンだから!」 「・・・・・」 話が終わっちまったよ。 そうなんだ。確かにそうなんだが・・・ 「・・・配役をすぐには変えられないから、その問題はひとまず措くとしてだ、オレの何がいけないんだ? 具体的に述べよ」 「だってさ、あんた恋人に見えないし」 だからなあ・・・ 「ああ、そのとおりだ。だからってどうすりゃいいんだ!?」 「もうちょっと、あたしを恋人らしく扱ってくれないとね~」 それなんだよ、問題は。 「だからって今さらなぁ・・・」 「今さらって何よ? あたしが恋人じゃ不満なわけ?」 誤解のないように説明しよう。 オレたちは今、とある曲に取り組んでいる。 友達以上、恋人未満。淡い恋心。 思春期設定のオレたちには、まさに期待されて然るべき曲といえる。 しかし、いつもの調子で演技すると・・・ 「Pのやつ、熟年夫婦みたいだとか言いやがった」 そう、ビックリするくらい初々しさがない。 無理してそれらしく振る舞うほどに、何かのモノマネにしかならない。 なんとなれば、相手がリンだからだ。 なにせこいつとは、付き合いが長すぎる。 それっぽく雰囲気を作って、熱っぽく見つめ合っても、あんとき寝小便したの、あんただ、お前だ、だとか、昔のケンカなんぞ思い出した日には、思春期カップルなんて、甘酸っぱいものに見えるはずもなく。 「ムード出ないよね~」 「出会いのトキメキとかいうけど、そもそもオレたちの出会いって、どこまで遡りゃいいんだ? 生まれる前か」 「しょうがないじゃん。あたしら双子だし」 「なんだかなぁ~」 もう、頭抱えたい気分。 「あんたさぁ」 「ん~?」 「あたしが恋人って、無理?」 「そんなことはないぞ」 「そう・・・ んじゃ、さ」 腰掛けに座ったオレの膝に跨るように、オレより一回り安定感のある尻が、どんと乗っかって来て、そのまま足で腰のあたりをギュッと挟まれた。そして腕がオレの首筋に廻ると、後ろにずり落ちないように、なんとなくオレがリンの腰に手を廻して支えることになる。 いつの間にか密着度Maxな体位に。 「・・・ なにこのポーズ」 「練習だよ。あたしを口説いてみて」 「この格好でか?」 「うん」 首に廻した手を引き寄せて、リンがコツンとおでこを当ててきた。 手足は細くて、肩幅はオレより狭い、一見とても華奢な体つきながら、そこは激しいダンスアクションをこなすだけあって、体幹はしっかりと筋肉に鎧われている。抱き締める手に力を込めると、ムチのようにしなやかでバネの利いた感触が伝わってくる。 まあ、そのぶん色気を表す「余分」が少ないのが玉にキズだが、仕事の相棒としては、このくらいが頼もしい。 それにしても、ハリウッド映画のノルマなエロシーンみたいだな。キッチンとかで、いきなりおっ始めるヤツ。 「少年少女には早すぎないか? こういうシチュ」 「ほら、少し先のステップを知っていれば、今の自分のやるべきことがよくわかるって、こないだ、めー姉が言ってたじゃん」 「こういう経験値って、下位互換するのかなぁ」 イマイチ納得いかないオレがブツブツ言っていると、リンがふくれてきた。 「理屈はいいよ。ほら、あたしも気持ちを入れるから、あんたも」 「わかった、うん、よし」 なにやら急に正念場の稽古が始まった。 これは練習だから、曲の役柄はひとまず脇に置いて、先ずは今ここでリンを口説くにはどうすればいいかを考える。 14歳があれこれテクを披露しても小賢しいだけだ。ここは直球勝負。先ずは純粋に、オレにとってのリンはどういう存在なのか、それを考えてみるべきだろう。 これがうまくいけば、曲の主人公との共通点が見つかって、何かの突破口になるかもしれない。 正直なところオレとリンを、恋愛モノの主人公に重ねて想像することはできない。 例えて言えば、同じ体を二人で分け会っているような、好きになろうが嫌いになろうが別々になれない、何というか、リンはオレにとって、好き嫌いを超越した存在なのだ。 こういうのを世間では「空気みたいな存在」というのだろう。それも半分は当たってる。空気が無くなったら人間は生きていけないからだ。 いままでずっと、一緒に生きてきた。 一人でいたことを思い出せないくらい、ずっと一緒に過ごしてきた。 いい思い出ばかりじゃないが、それでも、お前と過ごしてきた日々があってこそ、いまのこのオレがいるんだ。それはオレにとって、何にも代えがたい。 オレはこれからも、もっと歌いたいし、もっと仕事をしたい。もっとバカやりたいし、思い切りハシャぎたい。 辛いこともあるだろうが、自分の力で乗り越えてみせる。 でもそんな時、いつもとなりにお前がいてくれたら、何よりうれしい。 お前と一緒の未来に、何があるのか見てみたい 「だから、これからもずっと一緒に生きていこう!」 これだ。うん、少し違うかもしれないが、人を大切に思う気持ちとしては、曲の主人公とそれほど離れてはいないはずだ。 さあ、これにリンがどう応えるか。 ・・・ ん? どした? 「・・・・・!」 「おまっ! なに笑ってんだよ!!」 「だぁってぇ、あんたマジなんだもん・・・」 お前ってヤツは・・・!! 「お前が本気出せって言ったんだろ!? 何言ってんだ」 「レンのすけこまし~」 「バカ、オレにばっか言わせやがっ・・・ へっ・・・」 「ふぁっ・・・」 「「っくっしゅん!!!」」 この時期、風呂場は意外に冷える。 「ぶるるっ、う゛~~ さぶっ!」 「こりゃ湯冷めしたかな?」 「早くお湯に入ろうよ」 「あ、ちょっと待て」 二人で洗ったり洗わせたりしたまんまで、体中泡だらけだ。シャワーで流して、オレたちは浴槽に身を沈めた。 「ふ~~~~っ、ごくらくごくらく」 「ババくせーよ」 「うっさい」 リンの背中を背中に感じつつ、オレも大きく伸びをする。 このまま一日が終われば言うことなしだが、宿題はまだ残ったままだ。 「さて、これからどうしたもんか・・・」 後ろの相方へ問いかけ代わりに、頭をコツン、と当ててみる。 「ねぇ、ムード出ないってのは、やっぱさー」 「んー?」 「こうやって一緒におフロ入ったり、洗いっこしたりするのが、よくないのかな?」 「なら同じフトンでくっついて寝るのも、しばらくやめにしてみるか?」 「・・・」 「・・・」 急にすきま風に吹かれたような気がして、オレとリンは後ろ手に手をつないだ。 (おしまい)

微エロに初挑戦~(わかりにくい)

リンとレンは結婚14年目の夫婦みたいにダラダラと仲いいのがカワイイかな~と思う
投稿日時 : 2013/01/22 20:55

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