投稿作品10
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寝転がって曇天(くもりぞら)見つめる
煙草とレコード燻(くゆ)らせながら
煙と雲の行き先眺めてる
この空腹が満たされても
彼女が誰かに愛されても
僕の何か始まる事はない
レコードの針が折れた
煙と雲は流れていく
もうだめだ
今終わった...灰と赤
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美し過ぎる君は
人を殺人鬼に変貌(かえ)るだろう
ある者は君の
其の瑞々しい膚(はだ)から
虹の溢れ出すのを確かめる為だけに
君の喉元に刃を突き立てる
又ある者は君の
其の均整の取れた体躯(からだ)から
珠(たま)の様な骨を取り出す為だけに
君の肺から呼吸を奪う...美し過ぎる
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羽根を生やした
真っ赤な戦車が
血深泥引き連れ
キャタピラ廻す
こびりついた過去は
剥がれ落ちなくて
のたうち回って
泣きながら
恋人の様にきつくきつく
抱き締めながら...真っ赤な戦車
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ドン・ルチアーノ
イカしてる ボロクズ共の大将さ
ドン・ルチアーノ
金色の前歯がキラリと光ってる
ドン・ルチアーノ
ご機嫌いかが? 今日の積荷はこれだけか
ドン・ルチアーノ
運べりゃ良いが 今日の積荷は重すぎる
ドン・ルチアーノ
簡単さ いつも通りの仕事なら…...ドン・ルチアーノ
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あなたが私のことで
めそめそしているの
窓の外から見たわ
紫陽花の花の向こう側
古暈けた窓ガラス雨の様(よう)
いやねあなたが私のものだというなら
もっと格好良くしていてよ
かわいい人よ眠らないでと
駄々をこねていたのは
いつも私の方だったのに...カミツレ
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君の服の柄の壁に寄りかかって
君の肌の色の床に寝転んで寛ぐ
君の瞳の色の鏡で身支度を整え
君の髪の色の毛布に包まれ眠る
君の爪先色のカーテンを開けて
君のいちばん好きな靴を履いて
君がいちばん愛した街を訪ねて
君がいちばん読んだ文字を追い
君の好きなレコードに針を置く
君の目線に合わせた窓...わたしの君の家
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クラブ・ヘヴンでは
君の好きな曲ばかり鳴る
みんな君を誘うみたく踊ってる
クラブ・ヘヴンには
君の好きなスターだらけ
みんな君のために最高のショーをする
クラブ・ヘヴンでは
君の好物ばかり出る
酒はいくら浴びたって潰れたりなんかしない
君はそこで僕らが来るのを待つ...クラブ・ヘヴン
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痩せた尻マワしてる
女の横を通り抜けて
裏通り走って逃げる
俺の首に掛かる賞金(カネ)
蹴っ飛ばしてたのは
ピアス入った燐寸箱
このままじゃヤバい
かもしれないなんて
迷った犬の眼に言う
俺の名は皆知ってて...ナイトドライブ
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右手が君の肩峰の尖り
平らな肩甲骨に触れる
左手が包む君のか細さ
腸骨の棘に触れて知る
辿る仙骨腰椎胸椎頚椎
この肩に触れる頤さえ
唯独り僕の所有物(もの)だと
君は麗しく微笑む嗚呼
触れる後頭骨の温もり
撫でて呉(く)れないか僕の...骨身に沁みて
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あなたに少し近付きたくて
一本くれとねだってみた
あなたは知らない銘柄を言って
それでもいいかと訊(き)いてきた
二十年間子供をやった
私は意味もわからないまま
必死でうんうん頷いて
差し出されたその一本を
まるで砂漠で神様がやっと
くれた水のボトルみたいに...ラッキーストライク・エンドレスナイト