変なの書いてます。
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磨りガラスの球体の様に曇る笑顔
焦げる様な工場の廃棄煙
夕陽と尖る鉄塔
何処からか流れ着いた手紙入りの瓶
それには「5月10日に雨降り街にて待つ」
見覚えのある筆跡、その謎
手紙を小さなポケットにしまい、帰路に着く
5月10日、その日は訪れた
雨の匂いがどこか懐かしい
バス、電車に乗り3時間50分...いつかの君
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君の笑顔は何処へ行ったんだろう
僕も君も曇ってしまってて
お互いどうすればいいか分からなくなっていて
机の上の万年筆、手に取らないままで
いつも考えぬよう、画面を睨む、耳を塞ぐ
メロディは答を出さない
二人笑ってるのに、遠い
いつか捨てられるんじゃないかと怖くなる
なんとかしたくても、壊れるのが嫌だ...模範解答
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工場の煙突から宙に登って行く廃棄煙が匂う
終わりを孕んだ星が量産され
国を抉り取って行く
小さな子供の願いは届かず消えて行く、
汚い字で埋め尽くされたノート
短くなった鉛筆
校舎から見える夕陽は終わりを告げると共に懐かしさを纏っていた、
銃声、爆発、炎
音を立てて崩れる家
人々の悲鳴...絶望
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思い出したくないから、奥底にしまうんだ
無駄にしたくないから、覚えているんだ
まどろむ街を眺めながら、コーヒーを飲む
終わることのない手紙を書こう
古びた写真を添えて
陽の光を背に立つ鉄塔
懐かしいような感覚
やがて陽は落ちて行き
僕も眠りに落ちる
浮遊感と痛み...Loved