サカノウエの投稿作品一覧
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凍てつく この胸に降る 雪
火の粉の様
飛火しては 静かに 燃える
蒼い焔 溶かして欲しい
ああ 醜いこの心
覆い尽くして 真っ白になったら
わたしでも変われる気がして
悴んだ指を伸ばして
掴んだ筈と そう、思ったのに
また 消え去った...【歌詞応募】焔雪
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君に魔法をかけてあげよう
もう何も怖がらなくていい様に
瞳を閉じて三秒で
夢の世界へ旅立つよ
空跳ぶウサギ 追いかけて
裾 翻し 走り出す
虹色のネコ 見下ろせば
ふたつの月が微笑むの
ここは優しい 愛のある場所
君に魔法を教えてあげる...マボロシ
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遠く 遠く
行ける気がした
君となら 何処までも
繋いだ手を
離さないでよ
せめてこの夜が明けるまで
何をする訳でなく
ただ寄り添った
堪えても滲み出る
涙の理由も...青
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―アタシハダレ?―
ふと呟いた 問い掛けは闇に融けた
誰も居なくなった校舎の中でひとり
茜色射す窓を眺め 佇む
何時から此処に存在して何の為に存在するのか
這い寄る陰は酷く仄く 哀しい
追憶の彼方から
呼び覚ますのは誰そ彼か
揺蕩う髪は燃えて
眸の奥の闇を照らす...少女トワイライト
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君が飲む珈琲は
少し背伸びした大人味
得意気に飲み乾すけれど
瞬間、しかめる眉に
愛しさを感じるのです
気付いているけど
言わないで
微妙な距離の心地良さを
すれ違うもどかしさを飲み込みたいから
僕は「砂糖みっつ」...[改変版]MELT IN BLACK
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混じり合う魂は悠久を流れて
結んだ生命は雨粒になった
優しさが積もり そこに愛が芽生え
世界を新しき楽園に変えた
未だ僕達が生まれる前の世界
全てが一度滅んだ
身体の奥に 刻んだ記憶と戒
全ては繋がっている
繰り返し 廻り
夜を灯した...滅亡エクスペリエンス - 011/環 - endless loop's
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神の恩恵を失くした人間は
もはや生きては往けず
地を這い回り 縋る
人間の信仰を失くした神は
もはや神とは呼べず
血に染まる腕 滲む
争えど たったひとつの終焉に向かい
同じ舞台で踊っているだけ
神も 君も 誰も彼もが
捩れ、雑じり、溶け合って...滅亡エクスペリエンス - 010/終焉 - the end
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果てしなく 果てはなく
永遠に拡がる闇と光
無色透明な鮮明さ
白黒に染まり やがて消え去る
本来在るべき姿
意味も 理由も 無い
そこには誰が居るの?
そこには誰も居ない
そこには何が在るの?
そこには何も無いよ...滅亡エクスペリエンス - 009/真実の世界 - world/zero
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黎明 雷光 混濁 邂逅
幻想 天空 紺碧 双眸
心臓 追憶 純潔 深淵
廻廊 永劫 結実 烙印
崩れ落ちゆく階段を駆け抜ける欲望に
羽根を持たない鼓動は膨れ上がる 膨れ上がる
赫く染まった天井が廃棄する掌で
掬い上げた栄光は闇を掃う 闇を掃う
嗚呼 嗚呼 嗚呼…
黄昏 閃光 集約 黒炎...滅亡エクスペリエンス - 008/烙印 - guilt
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ある日突然訪れた
世界の終わりを目前に
僅かな熱を分け合う様に
僕らは互いの手を取った
言葉にならない絶望と
頭に響いた神の宣言
ひとつも理解出来ない儘で
僕らは震えて死を待った
空は割れ 地は沈み
潜めた息も凍りつく...滅亡エクスペリエンス - 007/死を待つ僕ら - silent in dark
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地は廃れ 風は荒ぶり
森は枯れ 水は穢れた
自らの手で首を絞める
人間は愚かしいイキモノ
――神罰――
焔の柱 噴き上がれ
混沌の空に届くまで
存在自体 害ならば
痕跡も残さず 消滅せよ
限界値を超えても尚...滅亡エクスペリエンス - 006/神罰 - nemesis
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光も降らぬ 箱庭で
永遠に似た時間を生き
闇に包まれ 眠る様に
遠い目覚めを待っているの
まだ己が名も知らぬ
純潔の真白き羽根
空の声 聴いた瞬間
全てを悟るのだろう
愛に抱かれた 揺り籠で
生命の音に耳を澄ませ...滅亡エクスペリエンス - 005/名もなき我ら - nameless child
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扉を開いた
ココが何処なのか 知る為に
扉の先には
また同じ景色 闇の中
振り返れば もう何もなくて
僕は目の前の扉にまた手をかけた
そうして
同じ行為を幾度も繰り返し
それでも
変わらないと悟った瞬間 僕は...滅亡エクスペリエンス - 004/刻印 - crime
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夜が明けて 小鳥は囀る
新しい朝を告げる様に
陽が充ちる 街を見渡せば
白亜の塔から鐘が響く
街人の笑い声であふれる
こんな日常を『平和』と呼ぶのだろう
…だけど わたしは
この壁の向こうの 燃え盛る戦火を知っている
屍が重なる 戦慄の光景を知っている
報われぬ生命の 埋もれた嘆きを知っている...滅亡エクスペリエンス - 003/偽りの平和 - peace/dead
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僕達は 何の、誰の為に戦うのか
それさえ解らないまま
剣を握り 振り翳して 此処まで来たんだ
初めて殺したのは片目を失くした老兵だった
次に殺したのは母の亡骸に縋る少女だった
機械的に繰り返す『聖戦』と謂う名の虐殺
同じ年頃の少年兵達とも剣を交えた
皆一様に暗く虚ろな眼をしたまま死んでいった
まるで...滅亡エクスペリエンス - 002/聖戦 - the war
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未だ僕達が生まれる前の世界
全ては繋がっていた
身体の中に 流れる緋色と愛
全ては同じだった
慈しみ 抱いて
夜を過ごした
愛おしく 微笑う
朝を迎えた
幾年が経ち 鼓動は色を変えて
世界は鎖されていく...滅亡エクスペリエンス - 001/緋 - color of blood
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仄暗く黴臭い部屋
気が付けばそこに居た
傍らに男の姿
その碧眼には狂気が滲む
起き上がり軋む肢体は
透きとおる程白く
刻まれた記憶の波に
浚われて存在意義を思い出す
彼は呼ぶ 譫言の様に
いまは亡き恋人の名を...機械仕掛けのこころ
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生まれて来た事が
罪だというのなら
生き続けていく事は
罰なのでしょうか
もしもこの祈りが
天に届くならば
全てを差し出すでしょう
魂も 肉体も
逆巻く焔が全てを凍らす
破滅への序曲...重罪ノ獣
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おはよう☆さんさん
今日も今日とて元気満タン
さ、いってみよー!
ゆきかうみなさん
やけに暗いぞ どーしたこーした
いってみてっ!
あーあー なるほどね
あーあー わかります
あー…えっ? もしかして
どーにかしろとおっしゃるの?...まちの何でも屋さん☆
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うらら 風吹きて
舞い散る華よ
さらら 流るるも
未だかすかに この手に残る
薄紅色の淡き戀
季節は過ぎても咲き乱れ
尚 この胸を騒がせる
萌えよ乙女よ いつの世も
変わらぬものが在りませう
燃やせ生命を 限り有る...繚乱ジャパネスク
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愛せますか このわたしを
愛し抜けますか 最期迄
魅せておくれ その覚悟を
死屍積み重なる途を越え
御出でなさい 吾が玉座へと
廃り往く國 餓え果てる民
絶望が支配した城下
眼もくれぬ儘 絢爛豪華
贅を尽くし宴の日々
絶世の美とあらゆる富を...女帝断獄
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零れ射す光
その瞬間 生まれた
小さな小さな僕
識る術すら無い
いずれは解ると
遠くで手を振るのは
誰?
芽生えた自我
揺り起こされる葛藤
まだ出発点にさえ立てていない...episode/0
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お日様 続く蒼天
触れたら 消えてしまう
まだまだ届かない
いつまでも晴れだといいな
ヒマワリ揺れます
僕らは歌います
ココには全てが在ると 信じたままで
こんな日がずっと続いてゆくんだ
幸福でいっぱいの
何にもなくって退屈だってさ...箱庭ガーデン
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空へと落ちてゆく雫
掴めないまま
この足は 地に縛られて
「何ひとつ、違いはない」と謂う
それでも 何もかも
『同一』じゃないと識った
何故なら
僕には解らない事だらけ
君の気持ちも 僕の存在意義さえ
ありあまる程...星空ロジック
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毎度毎度と演じ切って姫ごっこ
莫迦な貴方は騙されっ放し
毎夜毎夜に引っ切り無し火遊び
可愛がられる術は巧みよ
嘘は発覚しなきゃ「嘘」じゃない
頭に?浮かべて小首を傾げたら
それで極まり
今日も貴方の前では貞淑に
惜しみなく愛情と幸福を
ずっといい夢を魅せてあげるわ...カメリア
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hold me hold me ずっと ずっと
キミの世界を見ていたいんだ
love you love you そっと そっと
あたらしいドア開いて
darling darling もっと もっと
キミの世界を感じたいんだ
kiss me kiss me きっと きっと
このままとけてまざっちゃうん...Your world
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硝子細工の瞳 映すのは
永遠の孤独と無限の刻
退屈を嘆いても 動かない
視線を外す事さえ許されない
あとどれだけ 針が回るのを数えれば
わたしは自由を手に入れる事が出来るの
響く鐘の音 廃墟の一室
蜘蛛の絲も朽ちてゆく夜
月の光すら 此処へは届かない
誰にも触れられぬ儘 鎖される世界...籠
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開放 奥底に眠る消せない言葉
彷徨い続ける 永遠無限の闇
閉口 水底で綴る虚ろな物語
贖い続けて 行き着く無間地獄
叫び 劈く聲
背中を押すその手
早く 眼を醒まして
苦しく鳴る胸は
廻って堕ちて境が消える
何処かの還るべき場所 認識不能...モノクロビジョン
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いつも振り返れば
変わらない笑顔が在って
数え切れないほど
前を向く勇気をもらった
当然に甘えてた
今更だけど、気付いた
悔やんでも もう遅い
君が遠くに、消えてゆく―――
想い出だけが走馬灯の様に廻っては溢れてく
声を上げて泣いても和らがない この痛み...君が遠くに、 【歌詞応募】
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薄紅の莟はもう直に
綻びそうにその身を揺らす
やわらかく馨れば想い出と
溢れ出でては溜息咲かせ
『僕』を極彩る 狂おしい程に
君恋うる 朝を 夜を
幾越えて僕は生きる
刻、燃ゆる 胸の奥に
唯ひとつ痕を残し
脆く儚いのはいつの日か...君恋うる刻、燃ゆる