この度ピアプロで開催した、ムーンライダーズ公認CD plusico plays 初音ミク × ピアプロ コラボ企画ですが、な、な、なんと! ムーンライーダーズ 岡田さん自らがインタビューに答えてくださいました!秘密のユニットplusicoの秘密に迫ります!

ムーンライダーズさん、35周年おめでとうございます!

ありがとうございます!!

まず最初に、今回の「plusico × 初音ミク」のムーンライダーズ・カヴァー・アルバムは、ムーンライダーズのメンバー公認と聞いておりますが、どのような経緯だったのかお聞かせ願えますでしょうか?

今回プロジェクトを進めるにあたり、カヴァーしたい楽曲について、まず最初に作者に許諾をお願いしていったわけです。で、メンバー全員から快くオッケーをもらったので、公認ということに(笑)。

ムーンライダーズメンバーの方々はどのような反応でしたでしょうか?

面白がってくれたし、なんの騒ぎ(笑)もおこりませんでした。

plusicoのトーマス・オハラさんと岡田さんはもともとお知り合いだったのでしょうか?

実はトーマス・オハラは、岡田徹のオルター・エゴ(分身、もう一つのキャラクター)なんです。今までも何度かお遊び的にこの名義を使用したことがあったのですが、今回の初音ミクの企画をきっかけに、より本格的に活動させることにしました。

いままでも色々なアーティストがムーンライダーズの楽曲をカヴァーされてますが、今回はVOCALOIDです。何か意識されたことはありますか?

以前、VOCALOIDが歌ったムーンライダーズの「ニットキャップマン」を動画サイトで見たんですが、確かメインをMEIKO、コーラスを初音ミクが歌っているバージョンで、これが実にボクの琴線にふれたんですね(笑)。もともと変性ボイスものが好きで、ドコモダケのCMでも自分の声を変性させて歌ったりしてます。そんなコトもあり、ここ2~3年ことあるごとに、"初音ミクでムーンライダーズをカヴァー"の企画をもちかけていたのですが、実現できないまま、ズルズルときてしまっていました。これは自分でやるしかない、ということで最近、個人的に注目していたサウンド・デザイナー&マニピュレーターの黒田英明さんに声をかけ、デモを作って当時のバウンディさん(現:スペースシャワーネットワーク)に企画を持ち込み、クリプトン・フューチャー・メディアさんの協力を得てカタチにすることができました。

岡田さんは、自身のソロ・ユニットや数え切れないほどのアーティストのプロデュースを行っていますが、個人的にこのplusicoも岡田さんがやられていても不思議ではないプロジェクトだと思いました。その点で周りから聞かれることはありますか?

という訳で不思議ではなかったのです (笑)。plusicoは、ボクがサウンド・デザイナー&マニピュレーターの黒田英明さん(プロキオン・スタジオ所属)と新たに結成したユニットです。今色々なアイデアが浮かんできているところなので、トーマス・オハラ共々、今後の展開に期待してください。

また、今回はピノキオPさんのリミックスの「涙は悲しさだけで、出来てるんじゃない」も収録されております。ピノキオPさんの印象はいかがでしたでしょうか?

いわゆるデジタル・ネイティブ世代のサウンドですね。私にはとても新鮮です。

そしてジャケットに関して、現在ピアプロとのコラボで優哉さんの作品に決定しました。イラストの印象はいかがでしょうか?

初音ミクとムーンライダーズのコラボ感がよくデザインされていて、テクノロジーで紡がれたロマンスを感じますね。

今後の活動予定などなどお願いします。

ムーンライダーズの新譜『Ciao!』が、このアルバムと同日12月14日にリリースされます。そちらもぜひ。あと私が参加しているガジェット系テクノポップ・ユニット CTO LAB.もよろしく。来年1月7日にはCTO LAB.が主催するイベント「Tokyo Outbound」の第2回目が高円寺HIGHで行われます。

ありがとうございました!

こちらこそ、ありがとうございました!

協力:小暮秀夫