イチオシ作品
最近の投稿作品 (71)
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無題
[in]
僕ら夜を突き抜けてく
遠く、遠く、早く
[a]
ずっと憂鬱が潜んでる
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綴じられた夏
長い夜を 編み込んでは 何かを探すばかりだ ひとりで
濡れた足を 纏う波に 僕が攫われて逝った夢を
(あー なんで僕 こんなにつまらない 長い夜を) なんて
長いリアルと短い夢 繋げては解いて回る 滑稽な僕は
波に奪われる夢を 見ては
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【応募用】あなたにお手紙書いてます
パッと昇る 朝日の眩しさには 逆らい難い夏の頃
ピタッと跳ねる 朝顔にね みずやり したら雫が踊るんだ
拝啓 あなたさまの夢を見ます キラキラお星さまにまたがりながら
深い夜の海 駆る あなたとわたしと二人で
淡い月の上 飛ぶ 「綺麗ね」なんて笑いながら そんな夢を
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口にしたい
黄金色照らす君の横顔 跳ね返るピアノの音 恋してたんだなって 思ってた
甘い 香り 弾けて 消えて 僕の こころ ゆれる
ああ 好きだなあって 泣きたくて 好きだなあって 笑いたくて
ゆぅらり ゆぅらり のびる 影を見つめてた それでも 口にはできなくて
茜色映える君の横顔 跳ね返る鼓動の波 恋してたんだなって 思ってる
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あいまいないまあいたいいま
あーいまい あいまい あいまいがながれてく
あーいまい あいまい あいまいにきえていく
あーいまい あいまい あいまいのそらおよぐ
あまい におい たべたい
からい きらい にげたい
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八月の青
溶けかけのアイス舐め 夏の日 叫びたくなるよな 破壊衝動だけが 夏の陽 僕を焦がしてゆくの
真っ赤に猛る遮断機 足を止め見てた 熱風巻き上げやってきたんだ 地獄行き
見境の無い悪夢 僕を追ってやってくる そんなもんから逃げたくて 僕を呑み込んだ
甦る光彩に 瞠目 掻き毟った痕には 何も残ってないんだと 知ってた 流れ消えてゆくまま
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赤い指
〇ばかりの答案に 大きな×を付けて 真っ赤なインクの垂れた 指を見た
振りかえることなどなく 予習ばかりしていた 復讐の二文字は 真っ赤な僕の指
黒板の上に貼られた 僕の顔を見てさ あっはっは 笑い飛ばせよ 「ざまあみろ」
でも 走って走って 理科室に 僕の心の臓は落ちてるの
ねえ ゆらんゆらん ブランコに 僕に似た誰かの影法師
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コロニ
コロニ
僕の傍から離れる事の無い
たったふたつの コロニ
夜の空のナカ笑えるものもない
たったひとつの コロニ
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