覚えてる?


夏の始まりを告げた蝉が
僕らの始まりの音になったこと
ふと見上げた青空には
大きな入道雲があったこと


吹き抜けた風は思い出を連れて
照りつける日差しは面影を添えて
噴き出す汗と隣りの声は
やはり僕には心地よくて


夏がやってきた
誰も知らない20××回目の





覚えてる?


加速する蝉たちの輪唱が
私たちの笑い声を連れてきたこと
居眠り仔猫も大きくなって
もうお母さんになっていたこと


乾き切った水は今も何も語らずに
揺れ続く草花は輝きを増して
駆けていく子供たちと遠くの色は
やはり私の心に語りかけてきて


夏にまた戻ってきた
これから始まる20××回目の





わかるはずも無いよね
これからの喜びや
これからの悲しみなど


でも 楽しみで仕方ないんだ
これからの幸せも
これからの不幸せでさえ


夏が好きになった
だって 君が好きだから
秋も好きになった
だって 君が好きたから





『『 また はじまるよ。 』』





夏がやってきた
二人だけの20××回目が


ずっと一緒にいようね
これから始まる20××回目も






 

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  • 非営利目的に限ります
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夏・恋・歌

3部作作品 その3。

その1とその2の二人が恋に堕ちた、数年後の夏物語。

閲覧数:41

投稿日:2008/07/29 19:41:56

文字数:499文字

カテゴリ:歌詞

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