耳を劈く今日も私は騒音と機械音が鳴り響く曇天の下
誰かの指示を聞きながら私は今日も無口に働いている
「今日は蒼穹が眩しいな」 なんてこと想う余裕はあるけれど
私が誰であるかなんてこと私は何もわからない

無は 愛になれないまま今日も明日も過ぎてゆく 私は誰で 此処にいるのは誰?

誰かの内照に常に照らされていて 照らされている時間が長くて
私が誰であるかなんてわからなくなっていた

誰かに抱く愛も情も 私のものではなく 
誰かの内声をただ映し出しているのだけかもしれない
私は意思があるのか 情があるのか あなたに抱いているこの感情が
私の愛なのか 情なのか 誰のものなのかわからない

無はずっと昔から 自分を知らない愚かな子だったのです
私の意志と情 総ては誰のものなのか 恥ずかしながら分かりかねる所存です

私は幼いころにたくさんの愛と情をもらったのに たくさんの気持ちをもらったのに
ああ 亡くしてしまった 失ってしまった 私は 無 情がないヒト

無はどうして私からなくならないのか
命と引き換えに教えてもらった多くの気持ちを 何故失ったしまったのか
無は私じゃないの 私だと認めたくないの
私が望む人になりたい 私が望む人になりたい でも なれない…

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  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

『"I"になれない』

失い続けて、失くし続けても、私は願ってもいいですか?

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投稿日:2016/08/24 18:57:42

文字数:534文字

カテゴリ:歌詞

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