A
模倣をなぞる人生も
よくある結末へ向かう
自分の真上 見つけたら
眩しすぎて気が気じゃない

A
お利口さんに纏めても
優等生とは呼ばれない
ベッドに沈む自己嫌悪
少しだけ夜を延ばした

B
ここは宇宙の果てか
はたまた深海の底
声を発したこと
言葉ではないこと

S
全天を呑むシリウス
随分と偉そうに
見上げて手を伸ばせば
悔し涙で滲む
犬の様に吠えても
皮肉が過ぎて笑う
檻に見立てた世界
無意味さに気付くことはない

A
思ったよりは人気者
思ったよりも不人気だ
サボった隙間の不都合
単純な物語の中

B
星屑の煌めきか
無数の細かい泡
声が届いたこと
意味が変わったこと

S
明暗を知るシリウス
存分に退屈に
遥か先の一歩目
まるで他人事の様
仕立て上げた目の敵
あまりにも身勝手に
些細だった大事(おおごと)
疑うことを疑えない

C
自分を殺さなきゃ生きられない
それでも自殺は駄目だと言う
示威を振るう怪物に咬まれ
出す手も足も奪われていく
喉の奥で死に切れないんだ
諦められなかった上澄み
嘘と無関心は別の物
今更なんて思うけど

S
存在を問うシリウス
待ち侘びていた様に
見上げて手を伸ばせば
確信めいた光
全天を呑むシリウス
透明な血を吐いて
迷っていた対等
もう無くさないように
諦観を飼い慣らす
それでもまだ眼は開く
その手も届くはずだ
棘だらけの不便な世界

延ばした夜を明かしていく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

シリウス

手が届くなら

閲覧数:145

投稿日:2018/10/24 18:22:51

文字数:611文字

カテゴリ:歌詞

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