ブラインドの隙間すり抜け
零れる月の明かり
薄いキンモクセイの香り
ふわり頬をなでていく

ほんのちょっとしたことで
あなたと喧嘩した
魔法が解けてくように
恋心はほどけて

午前零時の白い部屋
ガラスの靴は持ってない
時計の音が支配する
底冷えのする夜だった


月が雲に隠れた刹那
白馬はネズミになった
重力に従う爪先
ふわり地上に降りる

おとぎ話みたいに
あなたは現れない
涙を吸うカーペット
夜の下ひとりきり

午前零時の黒い空
あの日の夜を思い出した
随分昔のことだから
曖昧な記憶だけれど


手のひら 握り返しては
あなたがそっと呟く
優しい音紡ぐくちびる
すべては通り過ぎたもの


午前零時の白い部屋
ガラスの靴は持ってない
時計の音が支配した
底冷えのする夜に

目をつむり月を待つ

午前零時のシンデレラ
きっと朝はやってこない
時計の針は錆び付いて
もうすぐ止まるだろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

午前零時のシンデレラ


シンデレラになりたかった人の話。

閲覧数:58

投稿日:2013/01/23 21:34:23

文字数:401文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました