夢の塔1階目
こつこつと建設し続け
夢の塔10階目
もう1人じゃ建てられないかな

ふわふわした土の中から
鉄の柱数本飛び出してきて
「ぼくにおのりよ」柱が言う

わたしの前に同じ鉄の階段
らせん状にのびる
1段足を踏み出してみる
しっかりと彼は支えてくれた

「あなたの名前は?」わたしが聞くと
彼はおだやかな声で名乗った

スケルフォルディング それが彼の名前
彼は言ってちょっと笑った
「ながいなまえでごめんね」
「きみのてつだいがしたい」

夢の塔100階目
彼は階段をのばす
夢の塔999階目
わたしは建設し続ける
夢の塔はもうすぐ完成
彼の体はだいぶサビついて
不安定 ぐらついた

「ごめんね」申し訳なさそうな声
「でもがんばるから」
「きみもがんばってたてて」
わたしは声が震えて返事できなかった

スケルフォルディング もう少し支えてて
わたしの夢は完成間近
もう少し手伝って

夢の塔1000階目
「やった!完成したよ!」
スケルフォルディング 答えない

スケルフォルディング 駆け降りて
夢にからみつく彼を見上げた
スケルフォルディング 土に返っていく
もう彼の声は聞こえない

スケルフォルディング ありがとう
きっともう声は届いてないけど
あなたが支えてくれたから
わたしはここまでこれたんだよ

スケルフォルディング ありがとう
あなたが足場作ってくれたから
わたしはここまでこれたんだよ
ちゃんと伝えたかったな
「ありがとう」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

スケルフォルディング

スケルフォルディングは建設の時に使う鉄の足場のことです。まんま!

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投稿日:2009/07/05 17:45:50

文字数:629文字

カテゴリ:歌詞

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