​桜花爛漫


道端に転がるただのガラクタが
宝石だと気づいた時はもう手遅れで

それに気づくのは何時だって
今が過去に変わってからだった


望んでいなくとも世界は回る
心を追い越して背丈だけは伸びて

あの日咲いていた綺麗な花が
また苦しいほど綺麗に咲き誇った


そして「いつか」は訪れる　世界は生まれ変わる
先の見えない闇の中を　君は行くんだ

この先沢山雨に打たれて　頬を濡らすような夜もある
だけど思い出してガラクタは　いつだって君の傍に


君の進む世界で
どうか星の様な光を見つけて

桜の花びら一枚(ひとひら)
その胸に無くさないように抱き締めたら

君はどこまでも歩いて行ける
今までの全てが標になる

大丈夫　君なら何処へでも



一人きり道の上 握ったコンパス
見上げた青空と 頰を撫でた春風

理想と現実 期待と不安
また新しいページ捲り描き始める


だけど「いつか」幕は降りる　人知れず朽ちていく
巻き戻せない 使い捨ての時間の中で

拾い上げたガラクタが 他人からみたらゴミの様でも
君のその世界で輝くなら 胸を張って掲げて


君の進む世界で
掴む幸せや描く未来を

誰かが笑っても 構わない
いつしか宝石は星空となる

そして君の生きる世界を照らす
鮮やかに色を付けて行く

大丈夫 君なら何処までも



嵐に呑まれて前が見えないなら
その心の奥からの声を思い出して

何があっても何を言われても
君の世界は 君だけの物だ
君の進む世界で



きっと喜びや悲しみを知って
君はまた描き出すのだろう
君にしか描けない物語を


君の進む世界で
どうか星の様な光を見つけて

桜の花びら一枚(ひとひら)
その胸に無くさないように抱き締めたら

君はどこまでも歩いて行ける
今までの全てが導になる

大丈夫 君なら何処へでも


君なら何処までも 行ける
君の未来はきっと