恋し乙女の虚ろな想い
塵となり露と散り消え失せた

氷の堅牢 閉じ込められた一輪の花
甘い香りを発しながら
差し伸べられる妖しい慰みの手
取ることが後々己枯らすと知らず

魔性の囁き 虜となった一輪の花
甘い蜜毒に侵されて
語り続ける寂しい後朝の文(きぬぎぬのふみ)
やめることも永久、許されないままに
涙零す

無垢な乙女の澄み切った想い
たった一つの暗影程度で
塵となり露と散り消え失せる
触れ果(おお)せることも許されずに
乱れ髪 踊る恋慕の舞

憂いの永牢 抉(こ)じ開けられる因果の鎖
痛い怒声を上げながら
抵抗し続け壊れる一匹の龍
護ること心も花も崩すと知らず
激昂する

愛し乙女の曖昧な想い
たかが一言踏み躙るだけで
屑とされ雨として跳ね落ちる
血涙(けつるい)滲むこととなろうとも
立ち上がる されど言葉の疵

散る花弁
拾い集め
繋ぎ留め
空に放つ
咲き誇れ

無垢な乙女の澄み切った想い
たった一つの暗影程度で
塵となり露と散り消え失せる
触れ果せることも許されずに
乱れ髪 踊る恋慕の舞

恋し乙女の虚ろな想い
深い氷の上翼で包み
桃と咲き梅を向き花開く
幸せ得らるるように何度でも
生き続く 愛し恋慕す花

十二単 踊る恋慕の舞

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

幻春雛散華

“愛し君、けして散らすことなかれ”

大好きな人のお誕生日記念に。
おめでとうずっと好きだよおおおおおおお!!

タイトルは厨二くさい造語ですが、「げんしゅんひなさんげ」と読ませます。

閲覧数:132

投稿日:2010/06/05 02:04:08

文字数:527文字

カテゴリ:歌詞

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