どれくらい走っただろう…



そして今に至る。




音を立てないで走るのは結構大変。





でも、見つかるよりましだ。




先に見つけちゃえばいいんだ。




でも…見つけに行くのは…怖い。





どうすれば…




私はさまよっていた。深夜の街の中。誰もいないはずだけど…居た。









ザッ



















ん？























ザッ　　　ザッ


























何の音？






















ザッ　　　ザッ　　　ザッ



























後ろ？
















やだ…怖くて向けない…








でも…











私は少しづつ走りだした。














怖い、こわい。コワイ。








私が走るようにつれて、足音も走っているように聞こえて…












ヤダヤダヤダヤダヤダヤダ。








怖い怖い怖い怖い怖い。















でも私の足はそろそろ限界で…










少しづつ遅くなっていく…






すると足音は止まって…









トントン










ゾクゥッ！！










肩を叩かれた。








絶対人じゃない。人じゃない。向いちゃダメだ。







向いちゃダメ…









でも私は前を向いてはいられなかった。








私は向こうとしていない。








でも首が勝手に…！








“私”の仕業なの！？卑怯よ！！！











でも、






















私の思いは届かず…



















　



















　「見ツケタ」