暮れる街の通りで
歩道橋から羽ばたいた
その場に墜ちた鳥は
全ての時間を止めた

愛からこぼれ落ちた

集まって声あげて
その鳥に心を向け
手を合わせて祈っている
生きることが大事だと

ああ 命に届くように

その日は何か悩み
休みの都会へ出ていた
階段を駆け上がる
知らない誰かがいたの

その 顔は泣いていた

大切な命だって
心ではわかっていても
誰にも止められなかった
柵を超えたその鳥を

ああ 最後の羽ばたきだった

暖かな夕暮れも
絵空事に思った
心閉ざした鳥は
静かに瞼を閉じた

空が黒に染まっていく
サイレンが遠ざかり
取り残された僕らは
無力を突きつけられる

誰とも知らない命
たった一つのその命
小さな鳥の残した
その悲痛な叫びを

ああ今も忘れられずに

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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Toratsugumi

vflowerのミニアルバム「Hummingbird」の収録曲から。
悲鳴をあげることもできずに生きていくことを諦めた、その魂に安らかな眠りが訪れんことを。

- 作詞/作曲 みるくかふぇ https://piapro.jp/hiroys_milkcafe https://twitter.com/hiroys_milkcafe
- イラスト 捻(ヒネル) https://piapro.jp/hineru_tparty013

閲覧数:125

投稿日:2020/05/03 22:18:36

文字数:341文字

カテゴリ:歌詞

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