1A
花明かり 暈(ぼ)ける貴方は幽玄
散り逝くのも一興と嗤う
其の紅さえ艶姿
衣染めて

1A
月明かり 袖に貴方を隠して
閉じ込めてもするりと逃げる
此の言ノ葉 ふ、と一息で
左様なら

1B
ぽとり、牡丹を拾う指先
くつり、愛惜しさを込めて
花弁が零れ堕ちる様を眺める

1S
唯 堕ち行くは外道の途と
振るう刃は紅き電閃
ゆらり 影を泥へ沈めて
弔いに歌を詠む
貴方 斬首の切っ先で

2A
新月の宵に貴方は紛れて
凍てる程に妖しく嘲笑(わら)う
次に会うたが運の尽きよ、と
背を向けた

2B
惹かれ合うたは何の因果か
ぽたり、口惜しさを込めて
涙が溢れ落ちる儘に嘆いた

2S
嗚呼 添い遂ぐは夢の又夢
秘めた想いは諦め捨て去る
揺らぐ葛藤 貴方の声音
何時の間に恋をした

C
其の訪れを知らせる様に
ざくり、音立て砂巻き上げて
貴方の刃が首に触れる

3B
咲けや 散らせや 血煙りの華
すっ、と 愛惜しさを込めて
涙が流れ落ちる前に別れを

3S
そう 堕ち行くは外道の途と
振るう刃は紅き電閃
ゆらり 影を泥へ沈めて
弔いに歌を詠む
私 斬首の切っ先で

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

華刀

殺し屋の女と標的の男、束の間の恋は泡沫と消える。

閲覧数:134

投稿日:2019/02/01 21:28:23

文字数:487文字

カテゴリ:歌詞

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