ジャケット

不意にキミと目が合った
慌てて目をそらした
風でカーテンが揺れた
ふわり髪も揺れた
初涼 抱く桐一葉
朱夏の終わりを告げた
キミといられる時間は
とても とても 僅か

あの星見草の咲く日に
キミと会遇し
枝葉に吹く時つ風は
私の心も揺らす
新緑の色なんて
疾うに過ぎ去ってった
色付き出した世界で
恋(はる)が訪れた

快速列車に揺られて
移ろいゆく景色には
爽籟の風に踊る
赤と黄色の葉な吹雪
秋麗の空が翳り
冷たい雨が降るなら
それは心揺り動く
私とキミの恋模様

不意にキミの手が触れた
慌てて腕を引いた
キミの顔が見れなくて
うまく話せなくて
黄落した葉をひとつ
拾い上げて願うは
想い伝える勇気が
欲しい 欲しい 欲しい

ほら冬隣はすぐそこ
夜寒の凄日
キミへの想い強くなり
胸が締め付けられそう
誰もいない教室
ひとつ影をつくった
銀杏黄葉(いちょうもみじ)がひとひら
目の前に落ちた

快速列車に揺られて
移ろいゆく景色には
凩の風に踊る
赤と黄色の葉な吹雪
中秋に浮く満月が
幻月環を描いて
夜月に照らされ光る
一面に咲く秋桜

胸の鼓動が速くなって
息をするのも苦しい
それでも伝えないと
きっと後悔する
茜色に拡がる
空はもう間もなくして
夜の帳が下りる頃に
扉が開く

もしも末枯れる日が来ても
次があるからと
玄冬を越えて今すぐ
駆けろ私の青春
誰もいない教室
ふたつ影をつくった
夕陽が私自身と
涙を照らした

「キミが好きだよ」と伝える
声が震えてしまって
楓の葉みたく紅く
残炎のように熱くなる

特急列車で飛ばして
九旬の光陰を追う
爽籟の風に踊る
赤と黄色の葉な吹雪
白秋の季節が過ぎて
消えゆく燃ゆ花紅葉
行く秋にお別れを
素風に歌う青春歌

00:00 / 04:18

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

爽籟青春歌(オフボーカル Ver.)

『爽籟青春歌』のオフボーカル版です。

閲覧数:64

投稿日:2021/10/28 19:51:12

長さ:04:18

ファイルサイズ:9.9MB

カテゴリ:カラオケ/インスト

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