窓辺の椅子に腰をかけて
今日も私は編み物をする
真っ白な糸 染める色は
朝の水色 昼の透明
そして夜が降りる前の
瞼に溶ける琥珀色

時計のように動く指が
いつの間にやら大人になって
きっと気づけば歳を取って
皺を刻んで それでも私
変わらずここにいるでしょう
町の見える小さな窓辺

ストーリーテラーの出番はなくて
誰かに語るような出来事もないけれど
時間を編む この手のひらに
これ以上の魔法があるかしら

眠り目覚めて また眠って
ときに綺麗な空を眺めて
よく似た色の花を飾り
私は今日も窓辺の椅子で
誰のためのものでもない
真っ白な糸を日に染めながら

いつか会った旅の人は
こんな日々を
どんな短い歌に変えて歌うのでしょう

エンタテイナーは夢の中で
誰も彼を起こす鐘を鳴らさないけれど
琥珀色に満ちてゆく町で
これ以上何を望めるかしら

窓辺の椅子に腰をかけて
今日も私は編み物をする
真っ白な糸 染める色は
朝の水色 昼の透明
長い夜が降りる前の
瞬きの間の琥珀色

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

時を編む家【応募採用】


ネイルさんの歌詞募集曲を聴いて。琥珀色の町並みがわーっと頭に広がったので、そのまま書いてみました。
採用ありがとうございました!

瞬き(まばたき)

12/4
歌を入れていただきました。ネイルさん、ありがとうございました!
関連作品からぜひお聴きください。

閲覧数:346

投稿日:2012/07/23 03:05:40

文字数:440文字

カテゴリ:歌詞

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    ネイル

    ご意見・ご感想

    お久しぶりです、ネイルです!
    長い時間お待たせして申し訳ありません><
    今回の歌詞募集、吹憐さんの「時を編む家」を採用したいと思います。
    吹憐さんの少しファンタジックな雰囲気など、この曲にはやはり合っていると感じました!

    またボーカル作っていきますのでまた少しお時間いただきます^^;

    2012/10/09 18:31:30

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