苦しい時　泣きたい時
逃げ道があるのなら　逃げてしまおう
悲しい時　辛い時
何もかも　訳が分からなくなっちゃう日が
来たとしたのなら
あなたに　助けを求めてもいいですか？

人間は罪深くて　欲深い
そんなこと　分かってる
分かってるからこそ　浅ましい

力をこめても　コントロールできない
ああ　なんて子供じみてるの
バカみたい　溺れていくわ

★一歩一歩　ふみしめる床が浮く
　感覚すら失って　涙さえ空気に溶けてく
　もう　あたしは人魚姫
　声を失ってでも　あなたに触れたい

作り笑い　愛想笑い
本当の心はどこにあるの？
お願いだから
仮面を取って　あたしに触れて
視力さえ奪われたかのように
目が回って　堕ちる
まだ泡にはなりたくないよ

苦しいって泣いて　もがき続ける
そんなこと　知ってる
知ってるからこそ　憎たらしい

ならばもういっそ　涙など枯らしてしまえ
ああ　なんて不思議な感覚
バカみたい　溺れていくわ

★一粒一粒　涙が落ちてゆく
　罪深きヴァンパイア　血と共に涙も枯らして
　もう　あたしは人魚姫
　水が息苦しくて　前が見えない

この世界に　涙を流すことは許されない
ただ堕ちることさえできずに　消えるだけ
息を吸えば苦しい　ツンとなる鼻の奥
目を開ければ暗闇　水は濁って揺れるだけ

振り返れば残像　思い出すのは虚像

★淡く淡く　揺れる温もりに
　涙は溶けて　消えていく
　泣いてもいいよ
　もう　あたしは人魚姫
　声の代わりに足を、なんて　夢泡沫で
　もう　あたしは人魚姫
　涙の代わりに強さを　手に入れる

淡く淡く　揺れる温もりに
涙は溶けて　消えていく
泣いてもいいよ
また一つ　強くなったんだから

ライセンス

人魚姫

ゆにおん

「人魚姫」をテーマに書きました。

王子様に会いたくて飛び込んだ人間の世界。
だけど王子には姫。
声の代わりに手に入れた足の感覚が、人魚の時に逆戻りして海に飛び込んで。
だけどあんなに楽しかった水の中は、ただもう息苦しい場所でしかない。
人間に、あんなに憧れた人間に、なってしまったのだから―――……

という感じのコンセプトです。

「揺れる温もり」は、水のことです。
プールの水が温かいみたいなイメージ。

水中なら泣いても周りが水ばっかだから泣いたことにならないんじゃないか？と、常々思ってました。
「涙を流すことは許されない」とかは、そこから来てます。

いろいろ各表現にこだわりを置いたつもりです。

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曲つけてやんよ！という寛大な作曲者様、いらっしゃいましたらご連絡ください!

使用ボカロなどの指定は特にありません。

よろしくお願い致します!