あなたの血は、肉は、魂は一体
誰の血か、肉か、魂か
自問自答にすらもならないな
分かりきった問を出すな

生きて、生きて、死ぬだけの命は
植物人間と何が違うか
辿り着く場所なんかいらない
歩く意志こそが命だろう

空廻りし続けた手には何一つ
握られたモノなんてないけど　ただ
空（くう）を切る手も握ろうとした意志も
全てうしなっちゃいねぇぜ

価値なんて　意味なんて　所詮は人間が決めたただのエゴで
僕らはもっともっと愚かなんだって
深夜の一室で世界を悟って虚無が僕らの心を侵して
目を閉じることしか僕にはできなかった
もういいや

幸福とは何かと問われましても
僕にもまだ分かりゃしないや
不幸ばかりが蔓延っている
そんな世界で生きていますから

苦痛　絶望　屈辱で満ちてる
世界が悪いか、人が悪いか
そもそも善悪なんてないのか
堂々巡りも大概にしとけ

倫理　道徳の奴隷にはならない
全てが自分の意思であるべき
そんな想いで紡がれたオトは
まだ終わっちゃいねぇぜ

歌なんて　歌なんて　最後は人々から忘れ去られて
そしてそれを拾って僕らはまた歌う
泥だらけのステージの上で雨に打たれながら血を流した
拙い声が吐息に混じっていった
もういいかい

愛なんて　命（めい）なんて　そんなこと言って僕を突き放した
けどその程度で僕は消えやしない　あぁ
いつか心音が聴こえなくなってもそれはただ歌声に融けただけ
僕の歩く音だけは残っている
もういいよ　さぁどうぞ　虚無の外へ