一閃に塗り込めたくて
アクリルの絵の具を買った
白く、太く、温度が散った
夏が押した背中が乾く

誰にも見せないように
花をむしり 茎を食んだ
もみくちゃれてるヒマワリが
夏の暑さに眩んでた

多重背反 韻律と
腹を下す 音が混じる
一重 二重 まぶたが下りて
背中ばかりが痒いんだ

荷物の少ないこの部屋で
終わりの熱を交わしてた
きみの腕は冷たいけど
ぼくの胸だけ熱かった


パレットに弧を描いていた
マゼンダが光に散った
青く 深く 溶けちゃいたい
夏に覚める夢の人魚

自分で温めていた
種が割いた ままに枯れた
ぶちゃく終わったヒマワリが
夏の日差しに翳んでた

鎖状論理に迷い込む
吐き出せない、見せらんない
始終/四重、苦渋/九重 両手に回る
自分ばかりのあかい糸

明日には無くなる部屋で
ヒグラシは聞こえなかった
触れて 濡れて 交わった
ぼくは夏を閉じ込めた

‥………………‥‥…かな表記…………………‥‥…
いっせんに ぬりこめたくて
あくりるのえのぐをかった
しろくふとくおんどがちった
なつがおしたせなかがかわく

だれにもみせないように
はなをむしりくきをはんだ
もみくちゃれてるひまわりが
なつのあつさにくらんでた

たじゅうはいはん いんりつと
はらをくだす おとがまじる
ひとえ ふたえ まぶたがおりて
せなかばかりがかゆいんだ

にもつのすくないこのへやで
おわりのねつをかわしてた
きみのうではつめたいけど
ぼくのむねだけあつかった

ぱれっとに こをかいていた
まぜんだがひかりにちった
あおく ふかく とけちゃいたい
なつにさめるゆめのにんぎょ

じぶんであたためていた
たねがさいた ままにかれた
ぶちゃくおわったひまわりが
なつのひざしにかすんでた

さじょうろんりに まよいこむ
はきだせない みせらんない
しじゅう くじゅう りょうてにまわる
じぶんばかりのあかいいと

あしたにはなくなるへやで
ひぐらしはきこえなかった
ふれて ぬれて まじわった
ぼくはなつをとじこめた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

八月のレミラ

真夏の思い出、ひとときの幻。
ぼくの彼女は、きっと夢だった。

夏の夢から覚めたくない男のお話。


晩夏ぽっさでてれば嬉しい。

閲覧数:116

投稿日:2018/08/26 23:23:13

文字数:864文字

カテゴリ:歌詞

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