桜散りゆく景色に
思い出すの君の優しさを


町に向かう雲が 空を翔る風が
いつもとは少し 違っていた
胸に溢れてくる 想いを口ずさむ
春の訪れが 心に染み渡る

あの日歩いた坂道で
君の背中を探す 私が見えたの

桜舞う季節は今も
世界の色が鮮やかで なんだか温かい
日だまりのように柔らかな 声が聞こえるの
「またあなたね おかえりなさい」

ひらひら 楽しそうに


駅へ向かう道も 店の位置も全部
昔とちっとも変わらない
不意に鼓膜揺らす 木々の内緒話
懐かしい音に 耳をすませてみる

あの日歩いた坂道は
こんなに長かったかな 一人だからかな

桜舞う季節は今も
世界の色が鮮やかで なんだか温かい
日だまりのように柔らかな 声が聞こえるの
「前向いてて 転んじゃうよ」


桜綻ぶ坂道 伝えた想いは風にさらわれて
遠ざかる背中にひらりと舞い落ちてきた
薄色霞んでいくの


叫ぶように流れ出した
からっぽの心の中

君と見上げていた空は
今もずっと瞳の奥
色あせることなくて


風に誘われる花びら
夕暮れに染まる坂道
優しい音が聞こえる

背中押す 「帰ろうよ」の声
そうだね、帰ろう

胸に溢れる輝きを
散りゆく桜に預けて
次の季節へと
遥かなるあの空へと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

晴れ、ときどき桜

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投稿日:2012/10/07 20:53:12

文字数:536文字

カテゴリ:歌詞

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