タイトル未定(10)

投稿日:2019/10/19 16:48:53 | 文字数:582文字 | 閲覧数:18 | カテゴリ:小説

ライセンス:

ボカロ小説(童話)つづき

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「タイトル未定(10)」

10. 鏡に映った君は

 OLIVERは、壊れ物に触れるように、私の手から、優しく、オリーブオイルの瓶を奪った。

 ガラスが刺さったように、胸が痛い。だって、さっきから、横顔といい、表情といい、この人は、レン、なんだもん。

 「自分の瓶に、戻らなきゃな。」

 半分くらい空になった瓶を持ち上げて、呟いている。

 「ねえ、すごく失礼な事、聞くって、自分でも、わかってるけれど……。
OLIVERさんは、レンなの?」

 「へえ、そう思うんだ。」

 さっきから、洗おうか、ぬぐおうか、迷っていた、私の指についたオリーブオイルを、OLIVERは、私の指ごと、口に入れて、嚙んだ。

 私は、怖くなって、身動きができない。

 「だったらさ、あんたは、僕を愛せるの?」

 上目づかいで、私を見詰めてくる。私も、同じように、しらばっくれて、言ってみたけど、私の声は、震えていた。

 「さあ、どうかな?」

 一呼吸、置いて、私の手を離すと、OLIVERは、

 「そうだよ、僕は、レン、の生き写し。」

 手が離れたから、私も、バッと、距離を取って、あとずさりした。
OLIVERは、続けて、言う。

 「瓶に映った、レンの、容姿を、もらったんだ。その金髪も、青い目も、綺麗だからね。ついでに、病んだ心も、預かっている。」


 

 ガーリーで、キュートな作品を目指したいと思います。
よろしくお願いします。

 

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