「リンっっ!!!」
バンっと勢い良くドアを開けてきたのは
「・・・レンっ!!」
あたしは、その姿を見て嬉しくて、つい顔がほころんでしまう。
「・・・・っていうかグルト。リンに何もしてないだろうなっ!?」
「・・・・・」
グルトは意味深に笑みを浮かべてレンを見た。
「・・・何か、したのか・・・・?」
「う、ううんっ!!何もされてないよ、ただ・・・」
「・・・・ん?」
「・・・話・・・しただけ・・・・」
あたしの言葉と表情で察してくれたらしくレンは大人しく「グルトっ!お前何してんだよっ、この変体野郎っ!!」
・・・・うーん、いくらレンでも大人しく黙ることは無理だったかぁ・・・。
あたしはそう思いながら問い詰めるレンと、それをたくみにかわすグルトを見ていた。
窓の外は少しずつ昼が過ぎていった。
昼と夕方の境目にリンとレンは帰ってきた。
「たっだいまぁー!」
「・・・ただいま」
まるでコンビニに行って帰ってきたみたいなその2つの声に私は急いで玄関に走った。カイトとアカイトも私のあとに続く。
「・・・リンちゃんと・・・・・あれ」
私はリンの隣に立つリンと同じ色の髪のその人を見た。
「・・・・えーっと・・・誰だっけ?」
・・・いくら思い出そうとしても思い出せない。
「・・・え」
リンは目を丸くして、
「え、レンだよっミク!?もしかして忘れちゃったの・・・・!?」
と一気にまくし立てる。
「・・・・」
レン、という少年は全て分かっていたとでもいうように黙っていた。
「・・・・レン・・・・?」
私は名前を言われてもピンとこない。・・・・レンっ名前の人、いたっけ・・・・?
「・・・・・そんなぁ」
リンは悲しそうに言った。
「・・・じゃ、俺は失礼します。・・・じゃ、リンまたグルトのところに行って、待ってるから」
そう言うとレンは外へ出て行ってしまった。
「・・・・レンっ!」
リンは目に涙をためて叫んだ。
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
私とカイトとアカイトは何も言えなかった。
NO END
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気づけば隣に
いつも君が笑っていて
僕たちは
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気づけば酷く
赤く流れる血を恨んでいた
頬触れて頭を撫でて
君の柔らかいその笑顔に僕はやられた...愛の罪人
Marina
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