真っ白な紙に 綴られる文字は
まだ読めないけれど 小さな君のお願いらしい
真っ青な空に 話しかける姿が
大きくなる頃には もうさようならかもしれない
今日も泥んこになったままの クマさんのシャツ
笑った顔で 「ただいま」
今日は公園で砂遊びをしたよ 泥んこになってママに怒られたけれど
それにね 新しい友達も出来たの
まだブランコは少し怖いから お兄ちゃんが居ないと乗れないけれど
いつかは 一人で乗れるようになるから
真っ暗な夢が 覚めてしまう前に
そのお願い事を 叶えてあげられるといいな
真っ白な僕が 褪めてしまう前に
君が君の中で僕と ちゃんとさようならできますように
明日も泥んこになったままの 小さな掌
笑った顔が浮かぶ 「おかえり」
君がいつか大人になることを知って 本当のことも分かってしまっても
どうか僕を忘れないでよ 覚えていてとは言わないから
僕がいつも君の傍に居たことも消えて さようならが苦しくても
どうか君を無くさないでよ 無理して生きろとは言わないから
明日も君の傍に居てあげる 泥んこになった手にはもう触れられないけれど
それでもね 僕は君が大好きだよ
まだブランコが少し怖くても すぐに一人で乗れるようになるよ
いつかは 「君も大人になるのだから」
未来も君の傍には居られない 傷ついてしまう手ももう守れないけれど
それでもね 君は僕が大好きだろうか
そんなこと心配しても 君はまた拙い言葉を綴る
神様へ 並んだ言葉が刺さる
多分だけどね 君は僕を大好きかな
神様へ 小さな手紙に触れる
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