淡い カラフル タイル なぞって
こぼれ落ちたら 滲む 血の色
午前2時 水音 掻き消される雑踏
ポツリ、 水面の波紋 赤

明日になって
消えてたら
いいのに ねぇ

明日になって
消えられたら
良かったのに なぁ


浸かる浴槽 真っ赤に染まる
手首 足首 枷を嵌めて
溺れる首

毒薬なんて要らないから
緩慢に 死なせて
窓の向こうの雨に問う 問う
無言の泪



漣 浅く 緩く 透ける 安物 ビニール傘
足跡は 刻まれては流され 浚われる 浚われる
落とした赤はすぐに消えた

風に揺られて
どこかとおく
行けたらいいのに なぁ

風が揺らいで
どこまでとおく
連れていってよ ねぇ


お仕舞いは こんな夜更けで
白いワンピース 赤錆色に溶ける
痛覚なんて 要らなくて
涙なんて 意味はなくて
ただ、 ただ、
呼吸が止まるのを 待つだけ
この狭い浴槽で


タイルに張り付いた 赤い手垢
消せない傷痕 抉りたい から
君に最期の 復讐ごっこ
血で綴るラブレター

あたしは
鼓動を聴きながら
あたたかい水のなかで
閉じてゆく視界を想い
静かに ただ静かに
過ぎる時間に溶けだして


カラフル 罅割れたタイル
笑わないで 赤い魚
傷だらけの身体を どうか
抱いて 抱いて 抱いて

そして。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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浴室

閲覧数:122

投稿日:2011/07/14 23:45:32

文字数:556文字

カテゴリ:歌詞

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