こころに浮かぶ煌めきを歌にしてみましょう
ちいさな種を育てるように紡いでみましょう

私は言の葉を育てるために生まれました
あなたの作るその歌を待ち焦がれています

薫る風、花の色、その全てが美しい島で
命の営み煌めく、その全てを歌にするまで

このちいさな大地に浮かんでは消え行く
この気持ちを大切に歌にしてください

むかしは鳥も人たちもともに歌い踊り
おおきな言の葉の花が咲き誇っていました

いまでも心の中には歌が眠っているから
あなたの心の奥底を教えてくれますか?

香る髪、笑う顔、その全てが愛おしい人と
笑いあい心ときめく、その全てを歌にするまで

この大きな世界の隅々に広がる
この気持ちを大切に歌わせてください

この小さな大地に浮かんでは消え行く
この気持ちを永遠に歌い続けるから
歌い続けるから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

言の葉の姫

MEIKO生誕祭用の作曲した曲の歌詞になります。
ボカロ自身のことを歌ったいわゆる「自己言及型」と呼ばれるタイプです。

これまでの自己言及型から工夫した点は、ボカロが「ある日突然生まれた存在」ではなく、「文化の流れの中で当然のように生まれてきた」存在であると認識しているところです。

そのため、歌詞のイメージを古今集の仮名序から拾いました。仮名序が書かれた時代はひらがなが生まれたばかりで、新しいことをする気概に満ちていました。

今日のボカロだって生まれたばかり、千年前と同じように全てはこれから生まれるのです。貫之の頃と現在で文化の本質はあまり変わらないものです。

閲覧数:189

投稿日:2010/10/24 11:00:08

文字数:359文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました