細い小指を絡め合わせて
――朧月夜に逢おう。
掬い溶ける白雪の様に
脆く儚い契り交わした

湖面を綾なす一滴は
貴方が去り その背中が 震えていたせい
焔と氷の定めの様に
交われない 惨めな恋 宵に哭き乱れ

朧月夜の契り
二人だけの秘め事
あの夜も あの声も
いつまでも 忘れない

全て無に帰す前に
もう一度だけ体温(ぬくもり)
感じさせて 夢から目覚めさせないで

白い吐息 氷空(そら)へ昇っても
貴方は憂う事も知らない

心を支えるヒトカケラは
まだ消えない 小指の熱 胸に放つ事

朧月夜の契り
切なく悴む心
離れてく 薄れてく
遠い日の綺麗事

貴方も覚えてるの?
目蓋を閉ざせば今も
咲き誇った 散らないで "待雪草"

――これは二人だけの秘め事なんだね。
  どちらかが忘れれば曖昧だね。
  それでも信じてみたいと思った。
  あれは嘘じゃないよね・・・?

息を切らし湖畔へ
二人、思い出の場所
少しだけ 期待して
少しだけ 駆け足で

朧月夜の光
水面に反射しながら
あの日のままの演出をしてる

懐かしい影
見覚えのある景色が
瞳の中いっぱいに広がってゆく

――自然と伝う涙を拭い
  今なら言える… 「好き。」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

朧月夜の契り

タイトルがすでにあったので
月、契りをテーマに書きました。

閲覧数:288

投稿日:2015/02/09 13:33:20

文字数:521文字

カテゴリ:歌詞

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