背をなぞる風が想い出を
攫って天へ撒いていく
何時か雨となって降りるの?
凍える氷雨を望んでいる
悴む指で敷きつめた花は淡く舞うわ
紅寒の桜は果敢なく私を包んで
花は散って 雪は溶けて
永久を告げる者は遠く逝き過ぎてしまうから
愛を歌う星も何時か流れて逝ってしまうでしょう
この手をすり抜けていく
幾千の時を数えても
変わらないのは私だけ
何万の夢を描いても
最愛の時間は戻らない
引き止められる記憶を頼りに紡いだ愛<絹>
擦り切れるほど永く此処に居たと告げたの
あの日聞いた貴方の声 虚<うつせ>に溶けて消えて逝く
何処に辿る道もなく
愛を語る口付けまで
想いの彼方へと消えてしまうなら 泣いてしまう
あの日聞いた貴方の声 虚に溶けて消えて逝く
何処に辿る道もなく
温もりさえ 愛しささえ
哀しみに変わるのでしかないのなら 天へ還そう
(ひらがな)
そうかん
せをなぞるかぜが おもいでを
さらって そらへまいていく
いつかあめとなっておりるの?
こごえるひさめをのぞんでいる
かじかむゆびで しきつめたはなは あわくまうわ
ひかんのさくらは はかなくわたしをつつんで
はなはちって ゆきはとけて
とわをつげるものは とおくゆきすぎてしまうから
あいをうたう ほしもいつか ながれていってしまうでしょう
このてを すりぬけていく
いくせんの ときをかぞえても
かわらないのは わたしだけ
なんまんの ゆめをえがいても
さいあいのじかんは もどらない
ひきとめられる きおくをたよりに つむいだきぬ
すりきれるほどながく ここにいたとつげたの
あのひ きいた あなたのこえ うつせにとけて きえていく
どこに たどるみちもなく
あいをかたる くちづけまで
おもいのかなたへと きえてしまうなら ないてしまう
あのひ きいた あなたのこえ うつせにとけて きえていく
どこに たどるみちもなく
ぬくもりさえ いとしささえ
かなしみにかわるのでしかないのなら そらへかえそう
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