十三番目のチャイカ

作詞：八白
作曲・編曲：でっち
使用VOCALOID：巡音ルカV4X

昨日の影に跪く
人間の群れ
佇むチャイカ
明日の記憶に傅く
子供の瞳
わたしはチャイカ

六秒後に晴れた空を
キャンバスごと水に浸して
火曜日に捨てた
始まりからおしまいまで
指でくるり　円を描いて
"０"を集めよう

チェーホフの銃なら
そこにあったでしょう
もし撃ちたいのなら
第二幕でどうぞ

今日のパンにも事欠く
人形の声
凍えるチャイカ
夜の帳に羽ばたく
十三番目くらいのチャイカ

愛は素晴らしいだとか
恋は麗しいだとか
想いは通じるだとか
そんな戯言
昔は良かっただとか
未来は明るいだとか
今だけが蔑ろの
そんな繰り言


七秒後に沈む夕日
断ち割るように走る列車が
夜闇に溶けていく
歩くのなら傘を貸すよ
走るのなら傘を返して
雨は冷たいから

マクガフィンがいるなら
戸棚を探せばいい
ウラニウムかダイヤか
何か見つかるだろう

星の光を導く
永遠の庭
漂うチャイカ
月のしるべがさざめく
永久の街
あなたはチャイカ

あれは大嫌いだとか
これはつまらないだとか
それは前に見ただとか
言っていればいい
昨日も今日も明日も
春も夏も秋も冬も
去年今年来年も
過ぎていくだけ


昨日の影に跪く
人間の群れ
佇むチャイカ
明日の記憶に傅く
子供の瞳
わたしはチャイカ

今日のパンにも事欠く
人形の声
凍えるチャイカ
夜の帳に羽ばたく
十三番目くらいのチャイカ

一番目も二番目も
三番目も四番目も
五番目も六番目も
あなたはチャイカ
七番目も八番目も
九番目十番目も
十一十二番目も
わたしはチャイカ