A1
オフィス街
吹く風に
息もせず
振り向いた

透き通る
笑顔は
作り物
なんだって
B1
溜まりまくった鬱憤
吐き出せたらいいのかな
思考回路すらももう
停止しかけてるもんで
誰にでも出来ることでも
僕に分かりやしないんだ
白い目で僕を見るから
逃げようとしただけだよ
S1
嫌気がさしたんだよ
クズみたいな社畜人生にもさ
煙草買う金なんて
一銭もありやしないんだよ

忘れてないか？俺は
とっくに社会不適合者だろ
そんなヤツに結果を
求める方がナンセンスじゃないか？
A2
錆びきった
心は
憂いなんて
知らないよ

敗者らしく
泣いたなら
満足か？
笑えねぇよ
B2
対価がなきゃ誰だって
働きなんかしねぇよ
社会奉仕でもすると
本気で思ってたのか？
貍面の社長は言った
「君は役に立たないね」
ああもうこの愛おしい
社畜人生もおしまい
S2
自分から言ってやる
罪悪感を除いてやったよ
泣きついて欲しかった？
そのほうが面白いもんなぁ

俺も社畜卒業
失業決定でもあるが
自由になった気がした
幻だったかも知れないけどな