碧い空白の時間に騙された僕は
何も言えずに黙り込んでいて
取り戻せやしないそれを
縫って繋ぎ止めるように
指先で描いたんだ
いつまでも君に言えずにいる
懐かしいあのモノクロの季節と
太陽に照らされて溶けていた
少しかじったアイスキャンディー
真っ白な雲の下での約束なんて
たぶんもう忘れちゃったよ
夢うつつながらも見えたはずの
つられて笑う顔がいつもより何処か
寂し気に見えた気がして
不意に心の奥底が痛むんだ
ふやけた体温に差すような潮が
ようやく手に触れた瞬間
痛みと共に君と確かに触れ合った
あの時を思い浮かべずには
もういられないから
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