『じゃまけんっ! ~望嘉大付属高校 ジャマイカ音楽研究会~』session:18

投稿日:2012/11/19 19:19:12 | 文字数:3,079文字 | 閲覧数:79 | カテゴリ:小説

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原案者:七指P 様
お預かりした設定を元に書かせて頂いております。
拙いながらではありますが、楽しんで頂けたなら幸いです

一瞬本気で泣きそうになる
これをUPするにあたり、何となく嫌な予感はしてた
うん、してたの
案の定
『6000文字以内でお願いします』
ですよねぇーーーーーーーーーーーーーーー(T皿^TT;)!!!
文化祭編は3つで終わらせたかったのに、どんどん話数が分割されていく切なさ

今回はボカロ曲ネタを使ってみた☆
この回での使用曲は「カンタレラ」
最近漫画を買ったことが起因してんだけどね、無論漫画は楽しかった( ̄ω ̄)
そんなテンションでそのまま突っ走るぜ、文化祭編

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TEXT
 

『じゃまけんっ! ~望嘉大付属高校 ジャマイカ音楽研究会~』session:18


昨日の合唱コンクールから一夜明け、今日は3年生がメインの演劇鑑賞会。それが毎年恒例文化祭2日目のイベントである。全学科3年9クラスそれぞれからなる演劇は毎年様々なテイストで後輩達の目を楽しませている。これも先日のコンクールと同じく、普通科からの始まりで国際交流科・情報技術科へと続く。各学科感性も特色も違うので誰も最後まで飽きずに観劇出来るところがこの2日目の売りでもある。歴代3年劇のシナリオは演劇部に保存されており、文化祭準備中は参考までに閲覧が可能で、ただし過去の作品をそのまま使用することは禁じられている。あくまでクラスでオリジナルを作り上げ舞台で発表するというのが、自主性と協調性を育てるといった意味合いを持つためだ。この日限りは各界舞台関係者の出入りが許されているが、基本学校から招待された人しか入ることが出来ない。そのためその招待客はOB・OGに限定されている。そこでお眼鏡にかかった生徒やシナリオはそのまま交渉次第で実際に活躍の場を社会に向け設けることが出来るため、その道で生きていきたいと思っている演劇部員にとっては最高のプレゼンテーションの場なのだ。
「未来ちゃん、見つかったら・・・怒られるよ? 」
「わからいでかっ」
若干姿勢を低くしつつも目だけは獲物を狩る鷹の様な鋭さで舞台を凝視している未来が居た。膝にはトートバックが置かれており、その中に両手を入れて何やらゴソゴソと手を動かしている。よくよく盗み見るとその中には先日の体育祭と同じく大量のバッテリーとSDカードが入れられていた。
「此処からの距離じゃワイドにしたって画面荒れちゃうんじゃない? 無駄だと思うけど・・・」
「そこら辺は大丈夫っ、最近のデジカメって本当便利よね~♪ あ、それから凛にカメラ渡してあるし」
2年の未来と拍のいる席は会場の後ろ方で、1年が1番前の方に席となっている。昨日の合唱コンクールは3年が1番前で、次に2年1年と続いたが、今日は舞台の主役が3年の為、3年は移動しやすい様に真ん中に座席があてられているのだ。1年は高校での最初の文化祭の楽しさを知ってもらおうとの理由から1番前に、2年は来年の自分達の参考のために全体を把握するといった意味で後ろに席が設けられている。
「え、凛ちゃん写真撮れるの? というかバレたら凛ちゃんが危ないでしょっ」
「だぁーいじょぉーぶよぉ~、凛には超過保護な弟ちゃんがついてるでしょぉ~」
凛は面白いことに全力だ。それを知っている未来は遊び半分で大丈夫だからとデジカメ一式を凛に手渡した。だが凛はバレずに事を為せるタイプではなく、未来はそれを漣が止めるであろうことを計算に入れて凛にデジカメを貸したのだ。
「・・・未来ちゃん」
「ん、なぁにぃ~」
「・・・何でもないや」
「あ、そ。それよりまだなの~、早くしてよー」
横で目をキラキラと光らせながら舞台を楽しげに見つめる未来を見ながら拍は遠くに見つけた凛達を見て溜息を吐く。案の定、未来の言った通り、それがバレた凛が漣にデジカメを取り上げられ、こちらを睨み付ける漣の姿がやけに鮮明に映った。次の瞬間、アナウンスと共に会場は闇に包まれたのである。

ーーーーーーーーーーーーーーー

普通科3年A組の演目が終わり、続く普通科3年B組の上演となった。B組は芽衣子がおり、本人は端役で出ると言っていたのを久美達は聞いていたので何処に出るのかとても楽しみに舞台に目を向けていた。演目名は『シンセツ・カンタレラ』
元々の名称は『カンタレラ』で、有名な悲劇としてかのシェイクスピアと肩を並べるほどの傑作と言われている。“シンセツ”と付いているあたりを見ると内容をいじったのだろう。他のクラスも大体がそんな風にあるものに手を加えるか、完全なオリジナルのどちらかで勝負をしかけてくる。有利なのは完全オリジナルではあるが、要はどれだけ面白くそして劇的に観衆を楽しませることが出来るかだ。
『カンタレラ』とはとある貴族の兄妹の物語である。毒に長け、歴史を影で操る業を背負うボルジア家の兄妹は禁断の恋に身を落とす。その業の渦中にある人間関係は繊細で緻密に描かれ、最後は長男チェーザレと妹ルクレツィアの命運を握る毒薬”カンタレラ“が全ての采配を下す。おおまかな概要としてはこんな感じで、世界史の教科書にも載っている程の常識だ。
そして幕は開かれた。
「とある街の外れに近い、緑豊かなその場所に静かに佇む屋敷が1棟。そこにはとても見目麗しい兄妹が仲睦まじく暮らしておりました―――」
モノローグが語られ、主役の2人も姿を現し、劇は何事もなく進んでいく。内容は“シンセツ”という言葉通り、主役の2人があまりに素直で親切すぎるため、周りの人間がたばかろうにも毒気を抜かれて右往左往振り回されるドタバタ仕立てになっていた。
「ルクレツィア様っ、ルクレツィア様ぁっ、どちらにお出でに御座居ますか!? 」
舞台に現れたルクレツィア付きのメイドこそ、芽衣子その人だった。
「にゃはーっ! めーちゃん先輩メイドだー!! 」
「おいこら、騒ぐな凛っ」
横で久美も周りを気にしながら凛をたしなめているのが見えた。漣は騒ぐ凛を巧くいなしながら、その手にはしっかり凛から奪い取った未来のデジカメがセットされていた。幕間の間に久美が漣に尋ねた時に漣は、
「後が恐いからな」
そういってすでに表情で諦めているのが見て取れたくらいだった。
内容は進み、使用人達が兄妹達の毒味をする度に敵に仕込まれた毒で死んでいくのを、主人公達は淡々と笑いながら「あらまた、このパターンにも飽きたわねぇ~」などと言う台詞に、芽衣子はしっかり突っ込む役回りで舞台を明るく彩っていた。

ーーーーーーーーーーーーーーー

『シンセツ:カンタレラ』は最終的に全員が意地の張り合い・騙し合いによる毒飲みロシアンゲームに発展。しかしどれもこれも調合が外れたのか、気絶だ腹痛だ笑い薬だと抱腹絶倒のしっちゃかめっちゃかさを見せ、全員がその場で気絶する展開に。そこに現れたのは庭から戻ったルクレツィアで、倒れる兄チェーザレを抱き起こした時に“カンタレラ”の瓶が転がり落ちた。それを拾ったルクレツィアは“カンタレラ”と知らず、気付けの香水か何かだと思って蓋を開け肌につけた瞬間死んでしまうというオチ。気が付いたチェーザレが死んでいるクレツィアを見て、「ナンジャコリヤァアァ!?! 」と雄叫び、「・・・ま、いっか。うん、じゃ俺も死んどこ」とあっさり残りを煽ってエンド。そのまま淡々と続き語られるエピローグが観客の戸惑いと笑いを誘い、幕を閉じた。
「結局最後はめーちゃん先輩も巻き込まれちゃったねぇ~」
「しかし何でここまでこう・・・何て言やいんだ? 」
「ははは、確かにね~。でも面白かったね」
漣は幕間の間に撮れた写真を整理していた。芽衣子以外にも幾つか撮っていたらしい。久美は後で知ったことだが、未来は凛に手渡したカメラバックの中には漣宛に指示書が入っていたらしい。案の定、漣は未来の手のひらの上で巧く転がされてしまった形となっていた。
「そういえば。次こそ未来先輩暴走しないかなぁ」
「あー・・・、バカイトのせいだ」
「漣・・・一応先輩だよぉ」
話を遮る様にアナウンスが会場に流れ、照明が落とされると次の舞台の幕が上がったのだった。

to be continued...

どうぞ宜しくお願い致します。

作詞させて頂ける方、一緒にコラボもしくは活動してくれる(作曲・絵・動画)方、気にかけて下さいましたら気軽にお声かけ下さいますとうれしいです。
拙いながら尽力させて頂きます。
(修正・改変などご相談くださいましたら素直に応じます)

オリジナルで出しているものに関しましては曲募集、私の歌詞を見て気に入って下さいましたら歌詞依頼、承っております。
曲先の場合は、歌詞を当てる部分のメロディをお届け下さいましたら、確認して歌詞を書かせて頂きます。

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 自分の持ってるイメージと違うイメージを見たり聞けたりするのが大好きですので、基本一緒にコラボしてくれる方々にはイメージのまま自由にやってもらうことにしております。

 自分で書いたものを校正する際、よく絵面で追う為に誤字脱字ご表現が多いです。
 その際はすぐにご指摘下さい、自分で気付いた時もすぐに直します。

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