僕の魂の奥底で 眠っていた馬がいななく
彼の人の墓守に 鐙 蹄鉄 鞍 手綱
全て外され 眠っていた馬のいななきを僕は聞く

聞くだけか 聞くだけしかできないのか僕は

高潔の魂のその騎士を 乗せて 疾風 守り 仕えた
かつてコンスエグラの風車に挑んだ馬は
今 目覚めて 何故だ 僕を呼ぶのは

僕は持たない 剣も槍も
お前に手綱を付けて良いのか 騎士ならぬ僕が
僕が持つのは 踏み鳴らす サパテアード
跳躍の踵 大地の声歌わせる サパテアード
だが今は目指す時 コンスエグラの風車を


僕の魂の底の底から 馬よ お前の蹄の音は刻々と
だがまだ遠い まだ浅い 僕がお前に手綱付けるには
彼の人の騎士道を 武器も持たずに僕は追えるか

踊るだけ そして歌だけだ この僕の武器は

峻厳の魂のその騎士を 乗せて 烈風 守り 仕えた
かつてコンスエグラの風車に挑んだ馬よ
今届く 彼の人の背中を目指せと お前のいななき

僕は持たない 剣も槍も
まだ遠き馬よ まだ弱い僕を助けてくれ 決めたのだから
大地蹴り 空をも舞う サパテアード
もっと 強く 高く 輝ける サパテアード
そう今は目指す時 コンスエグラの風車を


僕のサパテアードよ あの蹄の音に続け
僕のサパテアードよ 重なれ 響け 走り来る轟に
コンスエグラの風車を越え
彼の人の背中をも 越えるために

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

イダルゴ

6/16付記
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3670527
で、串さんの曲に使って頂きました。
ここに上げたものから、リズムがのりにくいフレーズを
一部、串さんが改良されておられます。
よりよい歌詞になりました。
そして素晴らしい曲です!
ありがとうございます!
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某所での話の盛り上がりから、フラメンコを踊るイケレンのイメージが離れなくなってしまってついでっちあげました。
モチーフはドン・キホーテの後継者…かな?

・イダルゴ
日本語では「郷士」「下級騎士」と訳されますが、大元のスペイン語では「~の息子」って意味で、騎士と庶民の中間にいる身分層のことだそうです。
ドン・キホーテの肩書きでもあり、ドン・キホーテの精神を受け継ごうとする若者のことでもあり。

・コンスエグラの風車
コンスエグラは地名。有名な、ドン・キホーテが悪い巨人だと信じて立ち向かった風車はこの風がよく吹く地方にあるそうです。

・サパテアード
フラメンコの足拍子のこと。

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投稿日:2008/04/27 05:16:14

文字数:579文字

カテゴリ:歌詞

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