「恋とはどんなものかしら?」
誰かが歌う甘い幻想
「それは苦しく、苦いもの」
私だったらそう言うわ
本心を隠してた
まだキミといたいから
空回る、この想い
立ち尽くす 赤信号
誰かが捨てた昔の約束
響くクラクション、最後に触れた手
驚いたようなキミの横顔に
自業自得って 指差し、わらった
「恋とはどんなものかしら?」
だれかが歌う脆い幻想
「それは愉快で狂愛しい」
かつて私はそう言った
本当は気付いてた
でもキミを信じてた
目を隠し、耳塞ぎ
立ち尽くす 赤信号
足跡だらけの遠い思い出
切り裂く悲鳴と、零れた涙に
満たされたような気がして私は
サヨウナラって 手を振り、わらった
うれしいよ たのしいよ
まだキミが大好きで
かなしいよ さびしいよ
でもキミが憎いから
彼岸花をキミにあげる
この心に咲いた花を
誰かが捨てた昔の約束
押し出した背中、最後に触れた手
足跡だらけの遠い思い出
切り裂く悲鳴と、響くクラクション
真っ赤に染まった地面を見つめる
キミの横顔に、涙が零れた
自業自得って指差し、私は
サヨウナラって 手を振り、わらった
―――――*―――――*―――――*―――――*―――――
こいとはどんな ものかしら
だれかがうたう あまいゆめ
それはくるしく にがいもの
わたしだったら そういうわ
ほんとうを かくしてた
まだきみと いたいから
からまわる このおもい
たちつくす あかしん(ごう)
◎だれかがすてた ゆびきりげんまん
ひびくくらく(しょ)ん さいごにふれたて
おどろいたような きみのよこがおに
じごうじとくって ゆびさしわらった
こいとはどんな ものかしら
だれかがうたう もろいゆめ
それはゆけいで くるおしい
かつてわたしは そういった
ほんとうは きづいてた
でもきみを しんじてた
めをかくし みみふさぎ
たちつくす あかしん(ごう)
あしあとだらけの ゆびきりげんまん
きりさくひめいと こぼれたなみだに
みたされたような きがしてわたしは
◎さようならって てをふりわらった
うれしいよ たのしいよ
まだきみが だいすきで
かなしいよ さびしいよ
でもきみが にくいから
ひがんばなを きみにあげる
このこころに さいたはなを
◎だれかがすてた ゆびきりげんまん
おしだしたせなか さいごにふれたて
あしあとだらけの ゆびきりげんまん
きりさくひめいと ひびくくらく(しょ)ん
まっかにそまった じめんをみつめる
きみのよこがおに なみだがこぼれた
じごうじとくって ゆびさしわたしは
◎さようならって てをふりわらった
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