S0-1
斎(ゆ)つ命が
渡りて音となる
闇を貫く月は
心を明かさじと

時代(とき)の動く
景色が視えるとて
此の体一つ行く末は
雫ほども知り得ずに


A
賑はひの灯り
筮竹(ぜいちく)の向かふ側
運命(さだめ)が掌で囁いた
“さあ 才を活かしなさい”

B
嗚呼 占ひ
嗚呼 申した
嗚呼 君を
慕う心際(こころぎは)
云えず

S1
夢を閉ざし
頼まれ添ふままに
数え導く先は
孤独の籠の奥


C
暁にさえ 怯え
小鳥に己を映す
刹那ばかりの
絵物語なぞりて
羽衣に焦がれ

S2
斎(ゆ)つ命が
渡りて和歌(うた)となる
影を貫く月は
秘めても隠れじと

歴史(とき)の変わる
兆しが視えるとて
此の体一つ行く末は
欠片ほども知り得ない

S3
此のをとめ独り呟いた
げに羨む姫の名を
“かぐや”



【譜割り・()は一音分】

S0-1
ゆつ
いのちが
わたりて
おととなる
やみを
つらぬく
つきは
こころを
あかさじと

ときの
うごく
けしきが
みえるとて

のからだひ
とつ
ゆくすえは
しず
くほども
しりえずに


A

ぎわいのあ
かり
ぜいち
くの
むこうがわ

さだめ
がてのひらで
ささやいた
(さあ)
さいを
いかしなさい

B
(ああ)
うらい
(ああ)
もうした
(ああ)
きみを
した
うこころぎは
いえず

S1
ゆめを
とざし
たのまれ
そうままに
かぞえ
みちびく
さきは
こどくの
かごのおく


C
あか
つきにさえ
おびえ
こと
りにおの
れをうつす
せつ
なばかりの

ものがたり
なぞ
りて
はごろ
もにこがれ

S2
ゆつ
いのちが
わたりて
うたとなる
かげを
つらぬく
つきは
ひめても
かくれじと

ときの
かわる
きざしが
みえるとて

のからだひとつ
ゆくすえは
かけらほども
しりえない

S3

のをとめひとり
つぶやいた
げに
うらやむ
ひめのなを
かぐや

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

月巫女の指先

自由奔放なかぐや姫の物語に密かに憧れながらも、稀有な才能を持つ占い師として役目を果たす内気な少女の歌です。

斎(ゆ)つ…神聖な
筮竹(ぜいちく)…周易に使用する竹の棒


曲構成、譜割り共に記入してあります。
使用ボカロやタイトル変更、歌詞の部分変更も承ります。
また、テーマのみ採用で、曲先、一から作詞して欲しいという事でも大丈夫です。

お気に召しましたら、こちら(http://piapro.jp/t/zG4w)
をご一読の上、是非御連絡頂ければと思います^^
よろしくお願い致します。

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投稿日:2023/05/03 05:22:24

文字数:822文字

カテゴリ:歌詞

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