女性は周囲に顔を晒さぬよう物静かに振る舞っていたが、話すと騎士のように威厳があって落ち着ついた口調であり、その背に大剣こそ背負ってはいないものの、フーガが子どもの頃に体験した“あの光景”が再生される。
母さん……。
ぼく…母さんがいないと……ほんとうに…ひとりぼっちだよ……。
脳裏に蘇る悲しみの記憶は、フーガの頬に雫を伝わせる……と同時にあの時、あの騎士の男性と遭っていなければ仲間とともに旅をする今の自分がいない。
フーガはそう思うと…あのヒトに一言、お礼を伝えたいと強く思念するのだ。
「なにが、ぼくたちの仲間だ……よ。うまいことシリアスな展開に持っていって。ひきこもりのあんた、やっぱりクエスト受けたくないからって、話しすり替えようとしてない?」
「へっ……?」
しかし、年下の仲間たちは自分が過去に記憶した光景などわかる筈もなかった。むしろ、やっと社会人となった自分が、まだクエストを拒んでいると勘違いされてしまっている。
「ダメですよフーガさん。あなたはやっと、社会の窓を開いたんですからクエストをしなくちゃ♪」
「ミクちゃん……。その窓は、フーガさんが開いちゃいけない窓だよ……。ポロリしちゃダメなモノが出てきちゃうよ」
最早、自分が振った話題など年下の彼らは気にも止めていなかった。
「いやッ! 君たち、声揃えて『えっ…!?』って言ってたよね!?。しかも、ヤングレディが最終的に下ネタでオチつけてきてるよね!?」
「えっ…!?。私の言った社会の窓ってセリフが下ネタなんですか?。それにレン君の言ったポロリって、フーガさんの社会の窓から“なにか”が出るんですか?」
「ミクちゃん、ダメだァーーッ!!。クリプトン・フューチャーメディアで籠の鳥の如く大切にされてるミクちゃんが、そんなこと言ったら! べつの意味でニュータイプになっちゃうよッ‼」
※初音ミク NT発表おめでとうございます※
かなり天然なリーダーは、自分の発した言葉の意味をわかっていなかった。また、このセカイで16歳の乙女に与えられた設定は予測不可能な行動と言動でもある。
「もうっ、みんな。つべこべ言ってるうちに城門がみえてきたわよ」
無駄な会話に痺れを切らしたリンは、メンバーに目的地が見えてきたことを教えている。
見えてきた城門。即ち、ヴェネトレイツの港町からフォレスタ・キングダムへ繋がる門口。
頭上を見上げれば天高くそびえ立つ門の柱、前方を振り向けば白銀の鎧を着た騎士が門の前で佇んでいる。
門番をする白銀の鎧を着た騎士は、港町と王国を行き交うヒトびとを監視しており、これは国に悪事を行う者がいないか? 騎士は威圧感を持って見張っているのだ。
G clef Link フォレスタ・キングダムを目指して6
次話
https://piapro.jp/t/Mvte
ほんとすんません。
僕は創作において、1番リスペクトする漫画家さんに悪影響《ほめ言葉》を受けちゃってますんで、いつもこんな感じです。
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