草の匂い 風のリズム
しゃがみ込んだ君の背中
何を作ってるの?って聞いたら
いたずらな顔で笑ったね
小さな花をひとつずつそっと
つなぐその指は ふるえてた
不器用でもいいよ その優しさが
僕の胸に咲いていく
花冠を持つ 君の手は
光を編むように美しかった
「似合うよ」って笑った君が
一番に 綺麗だったんだ
世界が優しくなる魔法
その手のひら教えてくれた
忘れられないよ あの日の春を
転びながら笑っていた
土のついたスカートさえ
なんか宝物みたい 眩しく
シャッターを押すの遅れたよ
日が沈んで伸びた影ずっと
花を探してた 君はまだ
どこまでも続く その無邪気さに
僕は未来(さき)を見てたんだ
花冠を持つ 君の手が
僕の髪にそっと乗せた時にね
とても胸がくすぐったくて
少しだけ 黙ってしまった
特別なんて言葉じゃなく
その笑顔がぜんぶだったよ
あの日の空も 微笑んでたね
季節がめぐっても
風が強くなっても
あの時の君の手のぬくもりは
まだここにあるよ
花冠を持つ 君の手が
教えてくれたその温もりの意味
守りたいと初めて思った
その瞬間(とき)を抱きしめている
時間が過ぎても薄れない
君がくれた 春の記憶は
僕の中に 今も咲いてる
またどこかで 君が笑って
誰かの髪に 花をのせてる
そんな未来を そっと願うよ
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