A
死に体（たい）なりに自我はあった
殺されるのは嫌だった
サイレンみたい鳴り響いた
ただ安全でいたかった

B
靴を履いて鍵を開けて
駆け出したい鼓動がほら

S
逃げようかどうか安全地帯(セーフティゾーン)
立ち向かう強さを投げ捨てて
現実は虚しく是非もなく
震えてる身体を温めて

泣きそうだどうか安全地帯(セーフティゾーン)
重すぎる運命(さだめ)を見逃して
現状は乏しく解(かい)もなく
生き残る命を連れ出して

A
耳ふさいでも聞こえていた
ちょっとホラーは嫌だった
ただ人並みになりたかった
そんなことすらダメですか？

C
対話はダメだった疑心が邪魔だった
子どもじゃダメだった許されなかった
悪寒が酷かった予感が苛立った
恐怖はダメだったただの過剰摂取(オーバードーズ)

S
逃げようかどうか安全地帯(セーフティゾーン)
握ってた祈りを吐き捨てて
現実は虚しくオチもなく
冬の空裸足で駆け出して

行けそうか？どうか安全地帯(セーフティゾーン)
重すぎる扉をこじ開けて
現状は乏しく解(かい)もなく
ご都合の手品をさあ見せて