赤子を抱き上げるよりも軽やかに昇る白い息は
くるくると幾重も弧を描く
手から放った紙飛行機は水を含んで落ちていく
パパが作ってくれたものなのに
それは呼吸ができるほどの速さで、
何もしないで消えていく
霜の中で凍った蛇のようだ
でもそれはドライフラワーとは違うもので、
何でしょう?何だろうね
一瞬で、刺激が後悔に変換されたとしても
抱きしめられたらそんなのどうでも良い
それは呼吸ができるほどに満ちていて
角度を変えて見てみると
こんなにも世界は澄んでいるものだ
それは土砂崩れの後に空にかかる虹と同じ
どう思う?うなずける?
何もしないで消えていく
最期に喉を鳴らす猫のようだ
初めて泣いた時みたいに甘えないで
精一杯生きてみろよ
きっとそれは紙飛行機を飛ばすより難しいこと
でも赤子を抱き上げるより簡単なこと
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