【メトカコ】 ぎゅ―ってさせて!! 【カイメイ】

投稿日:2012/06/12 00:28:16 | 文字数:2,079文字 | 閲覧数:1,491 | カテゴリ:小説 | 全3バージョン

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最後まで目を通して頂き、誠に誠に有難うございます!
本当によくぞ耐えてくださいました!

イソギンはKAITO嫌いなのか?という疑惑を生みそうな当小説ですが、それは誤解です!と自己主張させてください・・・。
好きな子ほどなんとやら・・・です・・・きっと。

いつか、かっこいいKAITOを表現できるように、頑張ります。

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TEXT
 



 余計なツッコミをしたせいか、余計に息が上がったメイトに対して、少し落ち着いたカイトが「も~」と言いながら頬を膨らませてきた。
「三日ぶりっていうのに、めーくん冷たいなー」
「お・・・お前は!場所を考えろっての!」
 メイトの叫びに、先ほど黙れと言われたミクとカイトはキラリと目を光らせる。
「解説カイトさん!コレは!」
「今のメイト君の台詞だと、『家に帰ってからなら、思いっきりイチャイチャしてもいいぜ』という意味に取れますな~」
「はぁ?!」
 頼む、誰かあの二人の口を塞いでくれ!
 目の前に視線を戻せば、頬をピンク色に染めて瞳を潤ませているカイコの姿があった。
「メイトくん・・・・・」
 メイトは頬を引きつらせ、今の位置より更に一歩後退する。

 その時、カイトがピクリと何かに反応し、勢い良く玄関に続く扉に顔を向けた。

「めーく~ん!!!」
「めーちゃ~ん!!!」

「?え?」

 カイコがメイトに両手を広げ、再び駆け寄るとほぼ同時に、カイトは玄関に向かって飛んでいった。
 ミクは兄のその姿に呆気にとられ、開け放たれた扉に顔を向けると、カイトがそこに姿を消して僅かの間もなく、鈍い音と共にカイトが頭部を先端にして飛んできた。
 
比喩ではない。
 
 その様は、正に放たれた矢の如く。

「「「?え?」」」

 その場に居た三人は一瞬で事態を把握できなかった。
 当然だ。
 メイトに抱きつこうとしていたカイコは、扉から飛んできたカイトに気付くのが他の二人に対して一瞬遅れた。

「!」
「!おい!」

 硬いもの同士がぶつかりあう音が部屋に木霊した。

 そして扉の前には怒気を含んだ顔の、この家の長女が拳を震わせ立っていた。
「ドタバタ喧しい!!」
 重いものがドサリと落ちる音と、彼女が「近所迷惑でしょ!」と叫んだのは、正に同時であった。


☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆


「メイコお姉ちゃん!お帰りなさい!」
 メイコの姿を認めたミクは、数拍の間を置いたあと、待ってましたと言わんばかりにメイコに抱きついた。
「ただいま、ミク。ごめんね。三日も家を空けちゃって」
 怒りで仁王像を背負っていたかのようなメイコだったが、ミクの姿を認めると、フワリと表情を緩めて抱きついてきた妹を優しく撫でた。
(良くやった・・・ミク!)
 メイトはこの時は、ミクの存在に心から感謝した。
「メイコお姉ちゃん、お疲れ様!疲れてるでしょ?甘酒、買ってきたんだけど飲む?」
「あら、久々にいいわね。でもミク、甘酒好きだったっけ?」
「お姉ちゃんと飲もうと思って買ってきたの!一緒に飲も!」
 頬をピンクに染めて、ミクはいそいそと買い物袋を提げてキッチンに入っていった。
 その姿をメイコはニコニコと見送る。
(良かったな・・・)
 メイトも、ミクの後姿に目元を緩ませていると、目の前のメイコがギロリとこちらを睨んできた。
「で、あんたはここで何をしてたのよ・・・・」
「・・・・・文句ならコイツに言って欲しいんだけどね」
 メイトは手で髪をかき上げながら、カイコを指差した。
 メイコは視線を下ろし、メイトの膝の上で目を回して気絶しているカイコを見た。
「・・・まあいいわ。カイコちゃんが起きたら詳しく聞くから、あんた起きるまでそのままでいなさいよ」
「はぁ?」
「当然よ」
 そう言い残すと、メイコはミクの居るキッチンに足を向けた。
(お前は・・・コイツは放置でいいの?)
 床の上に胡坐の状態で座り込んでいるメイトの横には、カイコ同様目を回し、気絶しているカイトが伸びている。
 どうやら彼は完全放置らしい。
 気の毒なこと、この上ない。
 メイトは心の底からカイトに同情すると共に、今後はもう少しコイツに優しくしてやろうかな・・・などと、恐らく明日には忘れているであろうことをボンヤリと考えていた。


 ミクは、キッチンからチラリとリビングを見た。
 そこには、床に伸びているカイトと、床に座り込み、膝にカイコの頭を乗せたメイト。

 どのような殴られ方をしたのか知らないが、メイコに殴られて飛んできたカイトの頭と頭をぶつけたカイコが目を回し、(カイコに照準を合わせてカイトをぶっ飛ばしたのだとは信じたくはないが・・・) 床に倒れこむところを、メイトが抱きとめた。
 そして、目を回した状態のカイコを、そのままメイトは膝枕の状態で寝かしている。
 床に放置するようなことはせず、今もそのまま・・・。
 面倒臭そうな表情で、メイコの言いつけに不満そうではあったが、時折カイコの頭を撫でているメイト。
その時の表情はとても柔らかい。

 その姿を認めたミクは、「ふふふっ」と小さく微笑んだ。
「どうしたの?ミク?」
冷凍庫から氷を取り出し、氷嚢を用意しているメイコの問いかけに対して、
「なんでもないよ」
 と、意味ありげな表情でニコリと微笑んだ。


fin

日々、ボカロの隠れた名曲を探して奔走する、孤独を愛さない流浪の民。
ハマったきっかけはカイトとメイコのデュエット。
キャラクターを意識したのも、この二人が切欠でした。

某CDショップではありませんが、ノーミュー○ック、ノー○イフ状態。
いろんな曲に出会えますように。

孤独にわけの分からないことを呟いているツイッターあります。
ID:isogin926

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