【メトカコ】 ぎゅ―ってさせて!! 【カイメイ】

投稿日:2012/06/12 00:33:23 | 文字数:3,759文字 | 閲覧数:1,491 | カテゴリ:小説 | 全3バージョン

ライセンス:

爆発ゾーン突入です。

<前のバージョンで続きます>
一番酷い章・・・。

でも書いている本人は非常に楽しかったです。バタバタ大好き。
表現力が追いついていないのが非常に残念。

書いている本人は、有段者に大内刈をかけられたことはありますが、かけた経験はない素人です。
武道経験ほとんどゼロなので、経験者の方は、「フッ素人め」と軽く笑って受け流してくださるとありがたいです。

前のページへ
1
/1
次のページへ
TEXT
 


 「ただいま~!」と元気良く玄関の扉を開けたミクとその後に続いたカイトの後ろから、メイトは、ミクの背中に向けて、「コイツはとりあえず台所まで持って行ってけばいいか?」と言いながらネギ袋・・・もとい、買い物袋を軽く持ち上げ、玄関に足を踏み入れた。
「ゴメンネ、メイトお兄ちゃん。ありがとう」
「メイト君、ありがとう。良かったらお茶でも飲んで行ってよ」
 ミクの後にカイトの言葉が続く。
 先ほど不愉快そうな表情を見せていたというのに・・・・・。
 人が良い男だ。
 カイトのその言葉に心の中で苦笑しながら、「サンキュ」と素直に礼を返す。
 メイトの言葉にニコリと笑ったカイトが手を上げて「お先にどうぞ」と促したので、お言葉に甘えてミクの後に続いてリビングキッチンのある部屋に繋がるドアに向かった。

 ?
何だ?

 ドアに繋がる廊下の真ん中で、ふとメイトは足を止めた。
  
 ミクがリビングに続くドアに手を掛けるか、掛けないか、正にその瞬間、メイトは腰を低く構えた。

「めーく~ん!!」
 
 勢い良くドアが開く。
すると、ミクの横をすり抜けて腕を広げて突進してきた人物がいた。
「!?んな!!」
 瞬時に腰を屈めてその腕を避け、器用に廊下の床で身体を滑らせ腕を潜り、彼女から距離を取ると、改めてメイトはその突進してきた存在と対峙した。
 青いケープに、同じ色のワンピース。綺麗な青いショートカットの髪にはフワフワの髪飾り。三日ぶりに見るその人物は・・・・・。
「あ、ゴメンネ~メイト君」
 玄関からカイトが笑顔で二人に近づいてきた。
「今、俺のカイコが遊びに来てたの、言うの忘れてたよ~」
(コイツ・・・・・)
 眉間に皴を寄せギロリと睨み付けてやれば、先ほどの意趣返しか、カイトは口の端をニッと上げて意地の悪い表情を見せた。
 この男が少しでも人が良いと思ってしまった自分の大馬鹿者!
 玄関でカイトが立っていた位置の奥には、見覚えのある靴が綺麗に置かれていた。恐らくメイトから見えないように、カイトが意図的にカイコの靴の近くに立ち、死角にしていたのだろう。
 カイトに気を取られていた間、勢い余って暫くたたらを踏んでいたカイコは体勢を整えてクルリとメイトの方に向く。
「あ~、カイコお姉ちゃん、いらっしゃい」
 無垢な笑顔でカイコを迎えるミクの笑顔が非常に眩しい。
「うん、ミクちゃん、お邪魔してます」
 ミクに向かって軽く手を振ったカイコは、改めてメイトに向かってニコリと微笑んだ。
「おかえりなさい!めーくん!」
「・・・・・お、おう」
 一見、暫し離れていた二人が感動の再会に、思いを噛締めているかのような会話だ。
 しかし、カイコが両の手を胸元で合わせ、ニコニコと微笑みながら一歩、摺り足でメイトに近づけば、メイトはそれと同じ距離を摺り足で後退させた。
 左相半身の体勢で対峙するその姿は、間合いを計る格闘家のようだ。
 あながち間違いではないかもしれない。
「なんで、お前ここに居るんだ?」
 また一歩、カイコが歩を進めれば、同じだけメイトが後退する。
「うん?ちょっと、カイトとお話ししに遊びにきてたの。でも、そこにめーくんが来るなんて思わなかったよ!嬉しいなぁ」
「・・・そ、そうか」
 後退しながら買い物袋を床に置き、メイトは先ほどからダラダラ頬を伝う汗を片手で拭った。
 カイコの周囲に

《めーくんをぎゅーぎゅーしたいな じたじたするのを押さえ込んでぎゅーってしたいな》

 という文字が右から左へ流れているのが見える気がする。いや、「気がする」ではない。確実に見える。
 いくら他人の家では無いとはいえ、他所の家で冗談じゃない!
(いや、まて)
決して、ミクオ達と暮らす自分たちの家であれば良いというわけではない・・・・・!
 自分自身の思考について誰にとも無く言い訳をしていると、カイコの瞳がキラリと光った。
「めっいく~ん」
 隙あり。
 勢い良く踏み込み、メイトの腕に縋り付く・・・・・瞬間、メイトは腕を振り上げ、ソレをかわす。
 カイコから距離をとるため、更に後退し、リビングの中央に躍り出れば、その場はテーブルや椅子が綺麗に部屋の隅に片付けられ、広い空間が出来上がっていた。
「メイトお兄ちゃん、カイコお姉ちゃん、どうぞ~」
「おや、ミク、気が利くね」
 椅子を片付けながら爽やかに親指を立てているミクに対して、後からやってきたカイトは同じく爽やかな笑顔と共に親指を立てる。

(この寒色系兄弟め・・・・)
 心の中で毒づくメイトがソレを口にするより早く、メイトに追いついてきたカイコは素早くメイトの腕を取りにくる。
 しかし素早くメイトはソレを回避する。
「激しい攻防戦が続いているね」
「うーん。さすが、メイト君。カイコのスピードによく反応してるね」
「カイコお姉ちゃんの攻撃にメイトお兄ちゃんがどれだけ対処できるかが、この勝敗の鍵となるわけですね?」
「そう言うことだね」
 いつの間にか始まった実況と解説。
(お前らな・・・!)
 文句を言うべくメイトが口を開けようとしたその瞬間、カイコの口から音が漏れた。
「チッ!」
 
今舌打ちしたな?お前?舌打ちしただろ?

 嫌な予感がした。
 中々腕を取れないカイコは、今度は素早く腕を引っ込めると利き足とは逆の足を軸にして大きく回転した。
「おおっと!ここでカイコお姉ちゃんの後ろ蹴りがキター!」
「流石カイコ!見事なスカート捌き!」
「しかし、メイトお兄ちゃんそれを外腕で受けて外側にはらう!」
「カイコ惜しかった!」
「でも、カイコお姉ちゃんはまだ諦めてない!今度は足刀を容赦なく打ち込む!」
「うん。ブレの少ない良いバランスだ」
「ところでカイトお兄ちゃん」
 メイトとカイコが必死の攻防戦を繰り広げている中、ミクはノンビリとした口調でカイトに質問をした。
「さっき何て言った?スカート?」
「ほら、いいかい、ミク。カイコの様子をよく見てごらん」
「?」
「あんな蹴りを繰り出せば、この角度からなら確実にパンツ見えるだろってスカート丈にも関わらず、こちらからは一切見えないよね?」
「あ、本当だ」
「あの不自然なスカートの動きにイライラすると共に、どんなパンツ履いているのか色々モヤモヤさせるのも、萌え心を擽るテクなんだよ」
「ヘー。流石カイコお姉ちゃん」
「ミクもしっかり研究しておくんだよ」
「あとね、カイコお姉ちゃんの攻撃が容赦ないんだけど・・・・メイトお兄ちゃんにぎゅーってしなくていいの?」
「それはね。まあ、あれだね。まず相手の意識を奪ってからあとからゆっくりって戦法だよ。ミク」
「へー。流石カイトお兄ちゃんだねー。良く分かるねー」
「こらこら、ミク。言葉が棒読みになってるよ。まぁ、何はともあれ、俺のカイコだからね」
「だねー」

 聞こえてきた言葉に思わずメイトはカイトを睨み付けた。
 「俺のカイコ」という言葉に不覚にも反応をしてしまった。
 それが、戦略だったのか、どうだかは分からないが一瞬メイトに隙がうまれた。
 カイコはソレを見逃さない。
 勢い良く一歩踏み込み、メイトの襟元を掴むと素早く内側から足を払う。
「今度はカイコお姉ちゃんの大内刈キター!」
「しかしメイト君踏ん張る!」
「カイコお姉ちゃん、更に踏み込む!素早く大外刈に切り替えた!先ほどとは逆の足を今度は外側から後方に刈る!」
「でもメイト君その足を上手くすかして、自から後退する!」
「そしてメイトお兄ちゃん、掴まれていた手を払い、距離を取った!」
 正に異種格闘技戦となっていた。
 本来の目的が何であったのか、良く分からなくなってきている。
恐らくこの攻防は彼らの日常なのだろう。
 距離を保ちつつ、お互いに息を整える。


「ナカナカ、良い攻防戦ですね、カイトお兄ちゃん」
「うん、しかし、カイコの大内刈から大外刈への連続技は見事だったね」
「だね~」
「めーちゃんに巴投げを何回も食らったことあるけど、カイコの技の鋭さはめーちゃんに引けをとらないよ」
「?ん?」
「メイト君の技の受け流し方も、凄いよね」
「だね~」
「しかし、受け流してばかりというのもどうかなぁ?」
「と、言いますと?」
「俺だったら、逆に相手の足を払って倒れこんだところで寝技を掛けにいくけどね~」
「?ん?カイトお兄ちゃんは反撃するの?」
「寝技に持ち込むシミュレーションを沢山用意はしてるんだけどね~」
「ヘー」
「しかし、ナカナカどうして、これが実戦となると難しいん・・・」
「カイトお兄ちゃん!」
 突然、ミクはカイトの手を取り、キラキラと輝くグリーンアイでカイトの瞳を見上げてきた。
「ミクね、カイトお兄ちゃんのこと、いつまでもカッコいい素敵なお兄ちゃんだと思っていたいの!これ以上は聞かないでおくよ」
「おや、俺のこと、そう思ってくれていたんだ。ミクは良い子だね」
「へへへッ」
 爽やかな笑顔でミクの前髪の辺りをナデナデとするカイト。
「そこのダブルボケ寒色系兄弟!いい加減黙れ!」
 ついに、メイトのツッコミが爆発した。

日々、ボカロの隠れた名曲を探して奔走する、孤独を愛さない流浪の民。
ハマったきっかけはカイトとメイコのデュエット。
キャラクターを意識したのも、この二人が切欠でした。

某CDショップではありませんが、ノーミュー○ック、ノー○イフ状態。
いろんな曲に出会えますように。

孤独にわけの分からないことを呟いているツイッターあります。
ID:isogin926

もっと見る

この作品URLを含むツイート1

もっと見る

▲TOP