守護 --- 交響曲第９番 第４楽章

ボーカロイド五兄弟をソロ歌手に起用しての（世界初の?!）オリジナル交響曲！！　ようやく第４楽章が完成し、全編なんと 71分の巨大シンフォニーが出来上がりました！！

しかし残念ながら、現在未だKAITOとMEIKOが、資金面の都合で買い求められない状況で、当面は初音ミク、鏡音リン・レンの３人を起用しての【暫定版】となります。
KAITOとMEIKOを家に向かえ次第、今年の夏ごろまでには、五兄弟全員が参加しての【決定版】を作成し、本当の完成とする予定です。
（コーラスの調整も、レンの調教も不十分だから、もっともっと作り込まなきゃ！ ≧≦）

最終の第４楽章は、神々の目が見守る中、茫々と変化した地球に、わずかながら復興の息吹が芽生えてくる……。そんな小さな命を称えて、女神ミクが慈しみながら、哀愁を込めて歌いあげます。

（テクスト ↓）

『守護』

　　この手に触れている　石に生まれて
　　空より舞い落ちる　純白の使者に

　　泣き叫ぶ大気を　慰められぬまま
　　共に震えている　涙も凍りて……


　　この手に触れている　草に生まれて
　　山より流れ来る　大地の血潮に

　　滔々と巡り行く　水の回帰をじっと
　　眺め続けている　時も忘れ果て……


　　心を静めて　道になり
　　　橋になり　河になり
　　　　そして　君になる

　　心を静めて　山になり
　　樹々になり　風になり
　　　　そして　君になる


　　この手に触れている　鳩に生まれて
　　大陸より遠き　息吹満つ風に

　　大らかに繰り返す　星の呼吸に乗り
　　彼方を見遥かす　広さに憧れ……


　　この手に触れている　貝に生まれて
　　たゆたう大波の　奇跡の営みに

　　誰も知らずに待つ　幾億もの流転を
　　感嘆して見守る　歓びに満ちる我


　　ああ　この星の諸々の民よ
　　我は幸せなり　恵み多き星に生まれ
　　幾多の流れと幾多の震えを
　　共に感じ得る　無二の歓びと哀しみ


　　心を静めて　鳥になり
　　　花になり　土になり
　　　　そして　君になる

　　心を静めて　波になり
　　　舟になり　雲になり
　　　　そして　君になる


　　ああ　幾億の涙の染みる
　　この星の片隅で……