誰かがいたはずの
寂れた この場所へ
「望んで来たはずだ」
ただ一人 滲む声

未来に似ていても
運命に似ていても
約束ではないと
悔やむのか 願うのか

時はすでに零れ尽きて
花もすべて枯れた だけど
なぜか今も信じている
諦めたりしたくない

砂に埋もれた この場所で
わたしたちは一人じゃない
胸の奥まで振り絞れ
誰か聞いてるはずだから

やがて消えゆく依代よ
滅ぶための命じゃない
声の限りに歌うのだ
届け 遠くの寂しさへ


誰かが見た夢が
星の海に消えて
「もう誰もいないのか」
またひとつ またひとり

白けて行く世界
夜明けが遠く見えた
気付けば足跡も
消えていた 砂だけだ

痩せた風が大地を食み
涙さえも乾き果てた
違う これは終わりじゃない
わたしがまだ ここにいる

砂にまみれた この世界
わたしたちは一人じゃない
胸の震えが止まらない
夜の空気を切り裂いて

何もできない だとしても
宇宙は今も時を刻む
鼓動を止めるな 立ち上がれ
届け 勇気よ 彼方まで


ああ 空に月が消えたら 意味はどこだ? 
そう 歌はキミの中から 忘れないで 


砂に埋もれたこの場所で
歌う声はひとつじゃない
命のリズム その証
確かな理由? そうじゃなくて

神が見捨てた場所にさえ
永久に続く それがメロディ
心ゆくまで 鳴り響け
「ここにいる」と 歌うのだ

夢を見よう


<ひらがな>

だれか が いたはずの
さびれ た このばしょえ
のぞん で きたはずだ
ただひとり にじむこえ

みらい に にていても
うんめ に にていても
やくそ く でわないと
くやむのか ねがうのか

ときわ すでに こぼれ つきて
はなも すべて かれた だけど
なぜか いまも しんじ ている
あきら めたり したく ない

すなに うもれた このばしょで
わたし たちわ ひとりじゃない
むねの おくまで ふりしぼれ
だれか き てる はずだから

やがて きえゆく よりしろよ
ほろぶ ための いのちじゃない
こえの かぎりに うたうのだ
とどけ と くの さびしさえ


だれか が みたゆめが
ほしの う みにきえて
もだれ も いないのか
またひとつ またひとり

しらけ て ゆくせかい
よあけ が とくみえた
きずけ ば あしあとも
きえていた すなだけだ

やせた かぜが だいち をはみ
なみだ さえも かわき はてた
ちがう これわ おわり じゃない
わたし がまだ ここに いる

すなに まみれた このせかい
わたし たちわ ひとりじゃない
むねの ふるえが とまらない
よるの く きを きりさいて

なにもできない だとしても
うちゅわ いまも ときをきざむ
こどを とめるな たちあがれ
とどけ ゆきよ かなたまで


あ そらに つきがきえたら いみわ どこだ
そ うたわ きみのなかから わすれ ないで

すなに うもれた このばしょで
うたう こえわ ひとつじゃない
いのちの りずむ そのあかし
たしか な りゆ そじゃなくて

かみが みすてた ばしょにさえ
とわに つづく それが めろでぃ
こころ ゆくまで なりひびけ
ここに い ると うたうのだ

ゆめをみよ

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Reconquista(応募用)

自由さんの歌詞募集作品
https://piapro.jp/t/9-UQ への応募用。

静寂から歌を取り戻せ。まだ何も終わりじゃない。

とまあ、ちょっとカッコいいイメージでまとめてみました。
なのでタイトルは「レコンキスタ」です。
宗教的な意味はありません。

下の方にひらがなあります。

よろしくお願いいたします。

閲覧数:77

投稿日:2019/08/23 20:10:57

文字数:1,358文字

カテゴリ:歌詞

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